見回り-4 ページ13
「結局、頂いちゃったね」
「あのババァ作りすぎなんだよ…」
「いや、今回は私たちが原因のような気がする…」
お婆ちゃんのお家からの帰り道。
いいから、いいから。と持たせてくれた大量の苺大福と共に帰路につく。
いつも頂いている量と同じくらい頂いてしまった…。
まぁそれには深い…いや、深くはないか…とにかく理由がありまして。
端的に言うとあれだね。私の作る大福がどう頑張っても綺麗な楕円にならなくて、逆に凄く綺麗に丸める紅を見て躍起になった私が紅と張り合って作ってしまったのが原因ですね。はい。
1つ味見として食べたけれど、凄く美味しかった！流石お婆ちゃん。
「お婆ちゃん、大福持って行くって言ってたけど送らなくて大丈夫だったかな？」
「大丈夫だろ。取り敢えず、もう昼餉の時間だ。一旦帰るぞ」
「何だかんだで、もうそんな時間なんだね。確かにちょっと市が混み始めてるね」
「ここも大分人通りが多くなってきたなァ…。ん」
「はい」
昼餉を食べるためか、ちらほらと職人やそのお弟子さん達が小走りしている。
皆、私よりも大きいし、ぶつかったら確実に私が吹っ飛ぶだろう。
私は片手で苺大福の盆を持ち直し、もう片手を私に差し出してくれた紅の行為に甘え、その手を握る。
昔は同じくらいの背丈で同じくらいの手の大きさで、手を握ってここらを走り回ったっけ…。
今となっては10cmくらい身長差が出来てしまったし、紅の手は私の手を包み込めるくらい大きくなった。
紅も男の人なんだな、なんてぼんやり頭の片隅で考えた。
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颯(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます。残念ながら、私も別サイトにて夢を書いている者ではございますが、お探しの方ではなく大変申し訳ありません。ですが、そんな方とお間違えいただけるとは光栄でございます。引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。 (2020年1月2日 11時) (
レス) id: 0be6f2aa57 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。人違いだったらたいへん申し訳ないのですが、もしかしてかつて別サイトでハリーポッターやナルトやハンターハンターの夢小説を書かれていた方でしょうか。 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 8cabdf3766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯 | 作成日時：2019年11月1日 0時
