173 これが恋なんだ ページ23
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JM「口説いた事なんて一度もないけど。Aが僕に惚れただけ」
A「随分しつこく言い寄られた記憶しかないけど。」
JM「僕が？いつ？ちょっと仕事手伝ってあげたら、いきなり家に抱かれに来た女は初めてだったよ、」
A「だっ……？、あー。もういい。」
Aは短いため息をついて、僕の部署に持ち帰るファイルを拾って、僕の前に持ってきた。
A「お疲れ様でした。パクジミンシ！」
ドンッと僕の両手に、冷たい顔で無理矢理に手渡す。
急に、怒らせたの？
えっ…怒ってるのは僕もなのに。
少し離れて、書類棚にもたれるAを横目で見る。
あっちを向いたまま、不機嫌なオーラを出してる…
“女の子って全然わからない”って、テヒョンがいつも言ってるけど、その意味が初めて理解できた。
僕は今初めて女の子を解りたいと、思ってる。
無性に、悲しさが襲う。
どうしたらいいのかわからなくて、でもAに振り向いてほしくて、いつ開いてもおかしくない扉が僕を焦らせる。
何て言えばいい？
何て言えば、さっきまでみたいにふざけて、何て言えば、近くに来てくれる？
JM「口説いて無いよ。口説いたつもりはないんだけど…」
A「お弁当まで欲しがったくせに？」
JM「美味しいの作ってきたくせに……」
あー、違う。全然違う。こんなんじゃなくて…
A「美味しいって言わなかった！」
JM「は？言ったし！屋上で泣きながら！！！あっ…」
A「……泣きながら？」
JM「あ、いや、とにかく、美味しいの！！！Aのお弁当は！！！」
A「っ、……おっきな声、ださないでよ」
Aは赤くなって俯く。
僕、何言ってるの？
多分、僕の方が……もっと赤くなって、俯いた。
照れるなんて気持ちも、初めてだった。
Aは僕に色んな感情を運んでは、心ごと持っていって、掻き回す。
それは、凄く新鮮で、胸がチクチクして不快なのに、つぼみが咲いたみたいに、ふわふわした暖かさも運ぶ。
不思議だよね、こんなの。
まるで僕らしくない。
二人して書類棚にもたれながら、お互いが何となく話づらくなって、沈黙が流れる。
遠く離れた扉からカチャカチャと鍵を回す音がする。
あぁ…本当にもう、扉が開くんだね…
止められた時間が、動きだす。
Aはすぐさま、カーディガンのポケットに手を入れ何のためらいもなく、指輪をはめた。
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王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい！ (2022年11月2日 7時) (
レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。ﾓﾁﾍﾞが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね！本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい！更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2022年9月1日 16時
