80 16のおもかげ ページ39
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走りながら、
ジョングクくんが、私のために走ってくれた日を思い出した。
辛くて泣きながら帰った雨の帰り道…
辛くて泣いてるだろうって心配して、ずぶ濡れでコンビニまで走ってきてくれた日。
なにしてんすか。って
私が傷ついて泣いてるんじゃないかって走ってきたくせに、
偶然っすね、って。
なんでそんなに走ったの、って聞いたら
たまたま走った。って。
………どんな答え？それ。
今思い出すと、クスッと笑える。
そのあと傘に入れてくれたのに、すっごく離れて歩くからさ。肩びしょ濡れんなっちゃってて。
ジョングクくんの隣にいる私は
一滴も雨、かからなかったよ。
ジョングクくんが守ってくれてたから。
だからだよ…
ジョングクくんの心は
誰が守ってた？
ジョングクくんちまで歩いて10分、走れば3分…？いやそんなに早い訳がない。横断歩道の信号がチカチカ、点滅してる。もっと早く走らなきゃって思うのに足が遅い自分が嫌になった。点滅が横断歩道を渡る途中で赤になって、もっと足を早める。クラクションが背中側で鳴り響いた。
「ハア、ハア…ハア」
遅っ！！って迷惑そうに階段から私を見下ろして手を差し出すジョングクくん。
その手を握る…
高校生の私。
いつもひとりでビニール袋を下げてコンビニから帰っていく背中。寂しそうな、ジョングクくん。その背中を呼び止める、
振り向いて、はにかんで笑う。
余計な一言、そっけない返事、
可愛くない事を言って、私を怒らせる。
16歳のおもかげ…
「ハアッ、ハア、ハア、」
刺激的な夜、ドキドキする言葉、意地悪で甘い
大人になった…ジョングクくん。
足が上がらない……
「ハア、ハアッ…」
エントランスに着いたら、壁に手を当てて絡む喉を押さえた。おえっ、喉がヤバイ。病み上がりの全力疾走、きつい…壁に手をつきながらロック番号…誕生日と…1、0、4を押す。扉が開いて、エレベーターに乗ってもう一度、おえっ…やば。
「ハアッ…ハアッ、汗かいた…」
エレベーターが開いたらまた走る。
ジョングクくんっ！！呼び出しボタンを押さずドアを開けた。
鍵があいてる……、静かな部屋を覗く。
走ったドキドキが収まっていく…
「ジョングクくん……私だよ……入るね…」
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なったん(プロフ) - もぅ今の私の楽しみはこの小説だけといっで過言ではないですー❤️ずっと見てたい❣️ (11月2日 10時) (
レス) id: e129d7fe16 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - この二人ずっとみてたい〜✨ (11月2日 8時) (レス) @page50 id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - JKも先輩も徐々に素直になってきている感じが…良すぎて震える (11月1日 23時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - ヤーほんと最高。もどかしくてたまらない！ (10月30日 22時) (レス) @page47 id: 5b72a5cd90 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - あぁぁ愛しのモブ。バレてるとも知らずに。。不器用ＪＫよ、愛おしさ爆発します。 (10月29日 21時) (レス) @page45 id: 4721f14244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年10月15日 20時
