50 きみは天使。 ページ3
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緩く、首に腕をまわす。
目の前のジョングクくんの横顔は
校舎の窓から照らされたあの日より
夜の街が似合う、
すっかり良いお兄さんになっている…
あの頃の、あの日みたいに
目は瞑らなかった。
私はジョングクくんを
しっかりと見つめた。
見つめてはイケナイ、理由なんて無いからだ。
JK「すっごいアツい…。熱、高いですよ絶対」
熱のせいで、朦朧とするのが悔しい…
熱のせいで、腕から力が抜けていくのが悔しい…
この熱さの理由を
熱のせい。にされるのが…くやしい………
「地下鉄で、いいよ……」
JK「まだそんな事言います？」
「………だって」
JK「素直にお持ち帰り、されて下さい」
「病人なんですから」って言ったジョングクくんは眉を下げて、心配そうに私を見た。
JK「元気だったら、ヒョンの店。行きたかったんだけどな」
ホソクさんの店の傍を過ぎて、息をきらしながら言う
「……ごめん…」
JK「元気になったら、行けばいいっすよ」
……私も、行きたかった。
「………元気になったら、連れてってね」
JK「酔っちゃ、ダメですよ？」
「………はい。また、間違いに繋がるもんね…」
JK「間違いじゃ、無いってば」
ドクドク…アツくなる。耳も背中も足もアツい。
やっぱり熱だけど、熱じゃない。
病人だけど、病気だから、だけじゃない。
ジョングクくんに、ぎゅうっと近づいた。
JK「間違いって、言わないで」
「………うん」
JK「酔っちゃダメなのは、忘れるからです」
ズキンと、胸が痛いような
苦しいような、味わった事がない締め付けに
息苦しくなった。
JK「あの頃は、重かったーって言ったんすよね、俺」
「…うん。覚えてる」
JK「ほんとに重かったから」
「もっ…うるさいよ」
JK「Aさんが重かったんじゃなくて。俺が力なかった」
「……うん」
JK「だから筋トレした。Aさんの為」
「嘘。それは嘘だね〜…」
JK「………うん。おおげさに言った。でも100パー嘘では、ないっすよ」
…もう一度、うん。って、言うのが恥ずかしくて答えられなかった。ザワザワと騒がしい日曜の夜の街をはずれて角を曲がれば、別の場所に来たくらい静かだ。
JK「着いたっすよ、」
「降りる…」
JK「降ろしません。暗証番号は、誕生日ね0901に…104。」
「104…部屋番号？」
JK「ううん。テン…シ。」
………テンシ…………天使？
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なったん(プロフ) - もぅ今の私の楽しみはこの小説だけといっで過言ではないですー❤️ずっと見てたい❣️ (11月2日 10時) (
レス) id: e129d7fe16 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - この二人ずっとみてたい〜✨ (11月2日 8時) (レス) @page50 id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - JKも先輩も徐々に素直になってきている感じが…良すぎて震える (11月1日 23時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
ミユ(プロフ) - ヤーほんと最高。もどかしくてたまらない！ (10月30日 22時) (レス) @page47 id: 5b72a5cd90 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - あぁぁ愛しのモブ。バレてるとも知らずに。。不器用ＪＫよ、愛おしさ爆発します。 (10月29日 21時) (レス) @page45 id: 4721f14244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2023年10月15日 20時
