この手、この足。【６】 (ページ31)

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村上side ページ31

お使い組が帰ってきて
皆でプシュッと音を立てて缶を開ける。

渋「よし、かんぱーい！」

皆「うぇーい」

ゴクリと喉を通れば
たちまちビール特有の苦味と炭酸が
口の中を埋め尽くす。

横「ほんで、今日どうやったん？」

安「謝れました！」

横「ほんまに？
頑張ったやん！」

大「あともう一つ言うことあるやろ？」

安「えっ、聞いてたん？」

大「当たり前やろ！」

安「むぅ…」

大倉に促されて
少し俯きながら口を小さく開けた。

安「僕…今日から亮の“生きる意味”になりました。」

ん？どゆこと？

って残りの4人が首をかしげれば
今日あったことを細かく教えてくれて
なんか、亮らしいって言ったららしくないけど
二人だけの約束がなんだか羨ましかった。

村「良かったな」

安「ほんまに僕でいいのか分からんけど
でも、頑張ってみるわ」

丸「章ちゃんなら大丈夫やって！」

安「ありがとう^^」

とりあえず仲直りっていうか
いざこざがなくなって良かった。

それから俺らのお酒のスピードは
緩むことはなく宴会状態で
何時間も続いていた。