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優しいって…
言われて喜ばない人は居ないけど
凄く嬉しい言葉だけど…
誰かと比べられてる気がして胸が痛んだ。
「優しくなんてないですよ…心配してくれてありがとうございました!それでは、」
フツフツとあの感情が蘇ってきて
泣きそうになっちゃうから家へ入ろうとすると
『佐山さん、待って!』
呼び止められた。
『 俺 、なんかした…?』
涙が零れそうで振り向けずにいるけど
きっと 、 きっと…
大倉くんは困った顔をしてる 。
「いえ …なにも… 」
振り向かないまま 言葉を伝える 。
きっと感じ悪いだろうな…
でも 大倉くんが私を嫌いになってくれれば
これ以上 なにも進展することはなくて
必然的に大倉くんを忘れられる 。
後ろから近づいてくる足音が聞こえてきて
あ、私 怒られるんだろうな …って思った 。
ふざけんなよって …
『 俺 、佐山さんのこと 好きや』
背後から香水の香りがして 、ふわっと抱き締められた 。
こんな時に 変に頭は冷静で…
場所も場所だし 、 部屋の前だし …
大倉くんの手を振り払った。
『 あ… ごめん … でも本気やから!』
私は何も言えずに 大倉くんの声を聞いて
すぐ家へ入った 。
心臓はド○○キしっぱなしで
大倉くんの言葉が頭を駆け巡って
こんなにも幸せなことはないはずなのに
こんなにも辛い気持ちになったことがない 。
だって 先月だよ?
私がここに越してきたのも
大倉くんが愛華ちゃんと撮られたのも 。
信じられない …
あんな言葉 信じられる方が おかしいよ 。
どんどん頭が痛くなってきて 頭痛も酷くなった 。
学校の用意をして
橘くんに「今日のことは気にしないでおこう。」
ってLINEして …
熱冷まシートを貼って、温かい格好をして布団に入った。
寝ようと思っても大倉くんの言葉と匂いが
まだ耳と鼻に焼き付いてて、また涙が溢れてきた 。
あの時 、扉を閉めてたら良かった。
大倉くんから話しかけられたいって感情 持たなければよかった… 。
忘れたって言いかけてたけど 、忘れられるはずなんて最初から無理だった 。
さっきの告白
嘘であってほしいって気持ちと
本当だったら…って望む気持ちが ぐるぐる と脳内で回った。
考えているうちに寝ちゃって
気づけば 朝の5時半で 熱を測ると下がってたけど身体の怠さと 、精神的な怠さがあって
全て嫌になった
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モカ(プロフ) - 最後の方で主人公の名前が「あかね」になってるところがあります! (2018年1月5日 18時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - ともみさん» ともみさん初めまして(((o(*゚▽゚*)o))) 貴重なリクエストありがとうございます!! ぜひ 、期待に添えれるラストを書けるように頑張ります(p`・ω・´q) (2017年8月29日 6時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - たこすさん» たこすさん、貴重なリクエストありがとうございます!! 更新楽しみにしてくれていて凄く嬉しいです(・_・、) 励みになります!! 期待に添えれるように頑張ります (*^^*) (2017年8月29日 5時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 初めまして*_ _)是非ハッピーエンドで見たいです!! (2017年8月29日 0時) (レス) id: 8b8fb630cc (このIDを非表示/違反報告)
たこす(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!ハッピーエンドが良いです! (2017年8月28日 17時) (レス) id: 593eeee0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui | 作成日時:2017年7月20日 23時