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あ!新作でてる!!これ貸りたい〜!
これ見たこと無いやつだ!
アダルトコーナーに多少は男の人居るけどそれは慣れてしまった。
慣れって怖い …
「…さん?佐山さん?」
後ろから 私を呼ぶ声が聞こえた 。
バッ
しまった…
反射的に振り向いてしまった …
「やっぱりそうだった!笑」
そう言いながら立っていたのは
橘くんだった。
驚きで声は出なくて 、手に持ってる DVD を
思わず 後ろに隠した 。
「なんで 、佐山さんがここに居るの?笑」
「えっと …それは…
お兄ちゃんが貸りてきてって言うから … 」
「そうなの? お兄さんに頼まれるとか凄い兄妹だね !笑 でも持ってる DVDって女性向けのだよね?」
やばい … 見られてた …
「まぁ … 。 橘くんこそ なんで此処に? 」
心臓は鳴り止まないし いつも下手くそな嘘しかつけないのが私の弱点。
「 俺は自分で観る用 。」
って言って恥ずかしがることもせず
私の目の前で パッケージをチラつかせた 。
タイトルを見たら
「 ドS女の 淫語 手コキ三昧 。」
ってかいてて 、ゴクリと息を飲んだ 。
やばい …
橘くんMだったの … ?
更に鼓動はヒートアップして 、体はクラクラする 。
「 どうして恥ずかしげもなく、見せれるの…?笑」
「うーん、なんでだろ…佐山さんになら
見せてもいいや って気持ちになった 。」
そんなこと言われて興奮する私って一体 …
「 こんなにさらけ出しちゃって
佐山さんに嫌われちゃうか … 」
って自嘲するから
「嫌わないよ…」
って小さく こぼした 。
「ありがとう … 笑
もし良かったら一緒に観る ? 」
「え…?」
「ごめん、何言ってんだ俺 … きもいな 笑 」
「 いいよ 。」
「佐山さん…?」
「 一緒に観よ… 」
.
気付いたらDVDを片手にぶら下げて
無言で私の家へと二人で向かってた 。
マンションのエレベーターに乗ると
いきなり冷静になって
( 大倉くんに失恋して 傷を癒すために
橘くんを 利用するつもり …? )
って思った 。
自分の階に着いてしまえば
もう後戻りはできなくて
どうにでもなれって思って鍵を開けた 。
「どうぞ 」
「お邪魔します…」
律儀に橘くんは靴を揃えて中へ入った 。
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モカ(プロフ) - 最後の方で主人公の名前が「あかね」になってるところがあります! (2018年1月5日 18時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - ともみさん» ともみさん初めまして(((o(*゚▽゚*)o))) 貴重なリクエストありがとうございます!! ぜひ 、期待に添えれるラストを書けるように頑張ります(p`・ω・´q) (2017年8月29日 6時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - たこすさん» たこすさん、貴重なリクエストありがとうございます!! 更新楽しみにしてくれていて凄く嬉しいです(・_・、) 励みになります!! 期待に添えれるように頑張ります (*^^*) (2017年8月29日 5時) (レス) id: e2316db0cf (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 初めまして*_ _)是非ハッピーエンドで見たいです!! (2017年8月29日 0時) (レス) id: 8b8fb630cc (このIDを非表示/違反報告)
たこす(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!ハッピーエンドが良いです! (2017年8月28日 17時) (レス) id: 593eeee0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui | 作成日時:2017年7月20日 23時