横山＿壁ドン ページ10
かわいくてふわふわしてる子と電話中。
ソファに座ってて隣には美白のきみくん。
「どうやったらそんなかわいくなれるのー？笑」
章「えー(笑) かわいくないってー(笑)」
「いやいやかわいいよ。だって大倉くんベタ惚れじゃん(笑)」
【大倉くん】のワードできみくんはぴくっと
反応したような気がした。
章「ほんまぁ？///」
「うん、ほんまほんま(笑)」
男の子なのに女の子っぽいから恋バナもはずむ。
裕「なぁーお腹へったんやけど」
私がヤスくんと話しているのが気にくわないのか
拗ねた声で訴えてくる。
でもまだ私としてはヤスくんと話していたい。
最近友達忙しいし、恋バナなんて最近してないから
楽しくて楽しくてしかたない。
携帯の下をおさえて
「もうちょっと待って」
ってきみくんに伝えた。
隆「Aちゃん、ぱあああああああん！」
音割れするぐらい大きい声。
絶対きみくんにも聞こえた。
きみくんを見たら明らかに不機嫌で
ゲームをしてる。
あー…やっちゃった…
「丸ちゃん(笑) ぱーん！」
どう反応すればいいか分からなかったから
とりあえず同じことを言った。
迫力は負けるけど(笑)
隆「あ！Aちゃんぱーん！って言って」
丸ちゃんが話してる途中で携帯がとられた。
隣を見たらきみくんが私の携帯のディスプレイを見て、画面をタップした。
ひどい…勝手に切った。
裕「お腹へったんやけど」
…そんなにお腹へったの！？
勝手に携帯とってまで？
自分で作ればいいじゃんか、ばか。
「なんでとるの？ひどい。」
裕「…お腹へったから。」
知らんわ、食いしん坊め。
きみくんはお腹へったしか言わないから
らちがあかない。
ささっと作って電話かけよーかな。
「ん、わかった。じゃ作ってくる。」
そう言ったらちょっと喜んだ顔したけど
また不機嫌な顔して『よろしゅー』って
ゲームに集中しはじめた。
素直になればいいのに…
キッチンに言って冷蔵庫を見ると
あまり物がはいってなかった。
こんど買い物行かなきゃ…
とりあえず今はありあわせでいっかな。
「きみくん、できたよ」
裕「おん」
返事したのに一向にこようとしない。
せっかく作ったのに、冷めちゃう。
「きみくん」
裕「わかったから」
でもこようとしない。
イライラしてくるんだけど。
また『きみくん』って言ってもどうせこないだろうから
「いただきます」って言って先に食べ始めた。
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作者名：卍える卍 | 作成日時：2013年2月6日 18時
