丸山＿ソファドン*2* ページ39
家につくまで気持ちを切り替えた。
あー、なんか嫌な１日だった…。
家のドアを開けると電気がついていた。
隆平いるのかな、めずらしい。
「ただいまー」
何もないような顔をした。
キッチンに隆平はいた。
隆「おかえりー、あ、コーヒー飲む？」
「うん、ありがと」
いつも通り優しい笑顔の隆平。
その笑顔だけで心が癒された気がした。
ソファにどかって座った私。
一気に疲れがとんでいく…。
ソファにもう一つの重みが加わって
目の前のテーブルに可愛いデザインのマグカップが置かれた。
隆「はい、大丈夫？つかれてるなぁ」
「ちょっとね(笑) コーヒーありがとう」
隆「おん、ええよ。なんか今日あったん？」
ﾕｳﾄのことが頭をよぎった。
けど…とてもじゃないけど言えない。
「…とくになにもないよ。」
隆「へぇー…そう」
良心が傷つく。
隆「嘘つくんやな」
え？
覆い被さってくる隆平の体。
隆「見てたんやで？ キス」
目の前の隆平の顔が悲しそうに歪んだ。
「ちがっ…」
隆「なにがちゃうの、いけないんことしたんやで」
あれは…違うのに。
「ほんとにあれはちがうのっ、いきなり…」
隆「…いつもしてるん、ちゃうん？」
そんなこと言うと思ってなかった。
そんなに疑われてるなんて思ってなかった。
そんなに信用ないの…？
そう思うと悲しくて。
鼻がツンとした感覚。
「…なんでそういうこと言うの？」
「……そんなに、軽い女にみえる…？」
「私はっ、隆平一筋なのに…っ…」
伝わったのかな…
隆「そうやな…ほんま、ごめん」
隆「ちょっと歯止めきかなかったわ、Aを信じる」
隆「ほんま辛いから、もうやめてな…？」
そうだよね、
聞かされた方も辛いよね…。
「うん、私は隆平が好きだよ」
隆「おん、A好きやで」
甘いキスをされた。
ﾕｳﾄのとは違った。
やっぱり愛がちがうもんね。笑
---丸山＿ソファドン---
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作者名：卍える卍 | 作成日時：2013年2月6日 18時
