安田＿机ドン*2* ページ24
それからの授業もﾐｽﾞﾅの話も頭に入らなくて
放課後に近づいていくたび
ドキドキが多くなっていった。
先生「はい、ではさようなら」
一気に人がいなくなる教室。
そして近づいてくる安田くん。
やばい、やばい///
がんばれ、私。
章「Aちゃん♪めっちゃ顔赤いけど大丈夫？笑」
「そう？//笑 大丈夫だよ(笑)」
２人で話していると心臓が壊れてしまうほど
うるさくて、激しい。
先生「章大とA、今日は日誌書いて、まぁ仲深めとけ。見てて歯がゆいぞ、お前ら(笑)」
そう言って先生は出て行った。
『……………////』
沈黙が教室を支配して
さっきの先生が言った言葉がなんか照れくさい。
章「ほな、日誌書こか//笑」
「あ…うん//笑」
安田くんが日誌を持ち、私の机に日誌を置いた。
近くにあった椅子をもって私の机にくっつけて座った。
一緒に書くの…？//
立ったまま動けなくなる私。
こんなことなると思ってなかった〜//
立ったまま動かない私を見て
安田くんがかわいく笑って言った。
章「あれ、座らんの？笑」
「え、ごめんごめん！座る(笑)」
急いで座る。
安田くんが日誌書いてくれてるから
私はすることがない。
安田くんの手、男の手だー//
髪…かな？ いいにおいする//
まつげ長いなー//
ちょっと鎖骨が見えてる…//
そういう字書くんだ…///
今思えば安田くんのこと何も知らないんだな。
悲しくなった、まだあの子達の方が
安田くんのこと知ってるよね…。
私ってダメダメだな…。
涙が出そうになる。
でも安田くんの前では泣けない。
下向いたら涙がこぼれる。
でも上を向いたら不自然。
どうすればいい…？
あー、もう嫌。
章「…Aちゃん」
優しい安田くんの声。
でも顔はあげれない。
章「…Aちゃん、顔あげて…？」
顔をあげたくなった。
安田くんの顔も見たい。
顔をあげるとき、ばれないように涙拭けばいいかな…？
顔をあげようとした瞬間。
アゴをもたれ無理矢理顔をあげられた。
涙もふいてないのに。
びっくりしてまばたきしたら涙が流れた。
そしたら安田くんは少し微笑んで
私にキスをした。
離れたときに見た顔は
いつもと違うかわいい安田くんじゃなくて
男の顔をした安田くんだった。
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作者名：卍える卍 | 作成日時：2013年2月6日 18時
