安田＿壁ドン ページ15
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
何回もきこえる機械音。
もう……ホントにやめて。
電話をかけてきている相手、
それは元カレ。
何年も前におわったのに今更『Aじゃなきゃだめだった』
なんて言い始めた。
着信拒否もした、電話番号も変えた。
だけど…絶えることのない機械音。
これ以上は章大に迷惑がかかる。
もう、ほんとにやめて。
章「A♪ただいまぁ♪」
…やばい。
「章大おかえり♪」
……やばいよ、こんな早く帰ってくるなんてきいてない。
今も鳴り続けている私の携帯。
…どうしよう。
章「A、携帯なってるで？」
「あ、うん、ありがとう(笑)」
電源きる？ そうしたら他の人の着信に気づかない。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ……………
切れたみたい。もう、今日はやめて…??
章「切れちゃったけど、いいん？」
「うん、大丈夫だよ(笑)」
章「…そっかぁ」
意味ありげな顔で見られたけど
迷惑はかけたくないの。
「今日は何食べる？♪」
わざと明るくふるまう。
【ばれませんように】という願いをこめながら。
.
.
.
でもそんな願い叶うはずもない。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ
また鳴り始めた。
章「なってるで？ 大事な用事ちゃうん？」
「…うん(笑)」
震えてる手で携帯を持つ、あぁ…どうしよう。
＿＿通話ボタンをおした
「…もしもし」
ｹﾝﾔ「やっと出た、心配したんだぞ？」
震えてる手がとまらない。
普通に対応しなきゃ。
「あっ、うん、ごめんねー(笑)」
笑えてるよね。
章大からの視線がいたい。
ｹﾝﾔ「いや、いいけど…(笑) やっぱさぁ、より戻さね？」
「えー(笑) うーん、無理かな(笑)」
がんばれ、私。
ｹﾝﾔ「…なんでだよ。」
章大が近づいてきた。
ｹﾝﾔ「Aつきあってるやついんの？」
章「おるけど？笑」
章大が私の携帯をとってｹﾝﾔと話した。
…うそ！？
章大が私の近くで話すからｹﾝﾔの声もきこえてくる。
ｹﾝﾔ「は？ お前だれ(笑)」
章「俺は関ジャニ∞の安田章大」
章大！？
急いで章大から携帯をとる。
「違う違う、冗談だから(笑)」
言い終わったらまた章大に携帯をとられた。
なんで！？
バレたらダメでしょ！？
章「まぁ、そういうことやから(笑)」
電話を切った。そのまま携帯はソファになげられた。
章大に肩を押され壁が背中についた。
「…いたっ」
章大の顔が目の前にある。
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作者名：卍える卍 | 作成日時：2013年2月6日 18時
