特殊能力とラーメン ページ44
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俺は紙を取り出してAに絶対に見えないようにしながら適当に30個ほど数字を書いた。
｢今からいう数字覚えてな？｣
｢え、わかった笑｣
｢6 5 7 5 1 3 0 4 7 2 8 8 …｣
俺が数字を読むあいだ、Aは集中して目を閉じている。
｢今の言える？｣
｢たぶん。いくで？｣
｢うん｣
｢6 5 7 5 1 3 0 4 7 2 8 8 9 4 2…｣
Aはさっき一回しか言っていない俺の作ったデタラメな配列の数字を、間違えることなく繰り返していった。
｢3 6 7…あぁあこっから分からん！｣
｢すげぇ、あと8個やったで、｣
俺はAの驚異的な暗記力に驚愕して、それ以上は声が出なかった。
当の本人はあっけらかんとしていて、次にはカバンに教科書を詰めている。
｢帰ろ〜！｣
｢あ、ちょい待って｣
俺も急いで荷物を詰めて2人で帰り道のコンビニでジャンプを買って袋を下げながら歩いた。
｢今日ラーメン食べに行かん？｣
｢いく！！｣
答案が帰ってきた日、おくらにラーメン食べに行こって誘われたのが三日前。
祐介は減量中で、海ちゃんもダイエット中やからって断られた。
そして昨日、
ピンポーン
｢はーい！｣
｢A〜ご飯食べに行かん〜？｣
｢今行く！｣
元気に外に飛び出した私は、靴紐を結びながらおくらを見上げた。
｢何食べる？｣
｢ラーメン食べたい♡｣
｢今日も？｣
｢今日も♡｣
｢ハートやめて｣
｢うっす｣
そして今。
｢ラーメン食べにいこ♡｣
｢三日連続！！！！！｣
｢お願い明日は流石にないから。今日までやから。｣
｢ほんま最後？｣
｢絶対最後。約束！｣
｢ジャニーズやのに大丈夫なん？太るで？てか私が太んねんけど、｣
｢俺はジャニーズやから大丈夫。運動してるし｣
｢今日でラストやで？ほんまに！｣
｢やったー！｣
ほとんど引きずられる感じでまたラーメン屋に入る。
いっつもおんなじとんこつラーメン味玉トッピング。
食べて駄弁って帰ってきて、風呂に入った。
鏡に映る自分の体型は明らかにふくよかになっていて、明日は家に来ても絶対下に降りないことを胸に誓う。
｢A〜！｣
｢今日は行かん！絶対無理！｣
｢ちゃうねん、大事な話あんねん、｣
｢嘘やろ！｣
｢なんでそんな疑うん、俺Aと話したいだけやのに、、｣
しょぼんと俯くおくらが可哀想になって玄関を開けた。
｢話って？｣
｢ラーメン、行こ？♡｣
そのまま右手を強く掴まれて今日も連行される。
｢おくらぁぁあ！｣
｢んふ♡｣
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんやろ！！！IDでわかるんやからね！私も好き！！！ (2018年12月17日 8時) (
レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - すき！！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: dd33592cf0 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» 住野よるさんの作品素敵ですよね！嬉しいお言葉ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月29日 16時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - そうです！！！住野よるさん私も大好きです！！！これからもじょび様の作品楽しみにしております(^^) (2018年8月28日 22時) (レス) id: d221d00b99 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん！コメントありがとうございます！住野よるさんの文学作品のことでしょうか、、、それならとっても嬉しいです！あの作品、とっても大好きで何回も読み返したのを思い出します(> <)意識はしてなかったのですがとっても嬉しいです！ (2018年8月28日 22時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年4月8日 1時
