懐かしいあの店 ページ23
残ってるレッドアイを飲んで
マスターにお勘定っていうと
にこって笑って
お代は結構ですよ
と言われた
「でも」
なんとか支払おうとした私に
「また帰ってきたときはぜひいらしてください
そのときはぜひまた石原様とお越しください」
そう言って笑ってくれた
バーを出て、１人夜の地元の街を歩く
ここは田舎だから電車なんて全然ないし
バスったって、全然こない
こんな早くに帰るとは思ってなくて
時間を持て余してしまう
しょうがないから近くのよく行ってた
居酒屋に寄って
焼き鳥でもつまみながら飲もうと決め込む
小さいながらに個室があって
私とか石原とかはほんと常連で
いつもその個室を借りては
上司の愚痴だの、会社の愚痴だのを
個室なのをいいことに
あぐらかきながら酒を飲みつつ
わめいてたもんだった
「こんばんはぁ〜」
久しぶりに開けたここのドア
重いんだよね、思い出すわ
「よぉ！！
Aちゃんかい！びっくりすんなぁ！
帰ってきてたのかい！」
大将がカウンターのところで
大きな声で迎え入れてくれて
その隣では
おかあちゃんと呼んでたおかみさんが
あらー！ってびっくりした声を出してる
「お久しぶりです
今日、久しぶりに帰ってきたの」
「まぁまぁ、入って入って
石原くんは一緒じゃないの？」
さぁさぁっておかあちゃんが席をあけてくれて
懐かしい２人になんだかほっとする
「さっきまで一緒だったんだけど」
私がそう言いながら席に座ると
「あらー、もうすぐお父さんになるからって
冷たいのね！Aちゃん置いて
先に帰っちゃうなんて」
「石原だってもうすぐ父親なんだぞ
嫁さん大事にするような年齢に
なったってことだ」
「あの石原くんがねぇ
ちゃらんぽらんで有名だったのにねぇ(笑)」
悪口いいながら、にこにこしてるおかあちゃん
私も石原も、ここでは娘と息子みたいなもんだって
そう言ってくれてて
本当によくしてもらっていた
と
奥の大個室でわぁわぁという声がする
「あら、今日、団体さん？」
平日のこの時間に
団体さんが入ってることが珍しくて
ちょっとそちらの様子が気になった
「そうなのよ、石原くんのお友達でね
こんなところ若い人に使ってもらって
申し訳ないんだけどね(苦笑)」
年配のお客さんが多いこの店で
石原が連れてきてくれたお客さんなんだと
おかあちゃんが教えてくれた
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美波∞(プロフ) - とも（ars、∞）さん» うわあ、迷いますねぇ笑では、リアルじゃないのをお願いします(｡-∀-) (2019年7月16日 20時) (
レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
とも（ars、∞）(プロフ) - 美波∞さん、ありがとうございます。村上さんかぁ、リアル設定？(笑) (2019年7月16日 6時) (レス) id: 9a2285fc8f (このIDを非表示/違反報告)
美波∞(プロフ) - はじめまして！ぜひ村上さんの長編見てみたいです！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 7486d59217 (このIDを非表示/違反報告)
えいと(プロフ) - ありがとうございます、読んでいただいていたようで、こちらこそありがとうございます(笑)またいろいろ追加で書きますね(笑) (2016年10月4日 12時) (レス) id: 7757b48435 (このIDを非表示/違反報告)
702806(プロフ) - ひとまずの終わり、おめでとうございます(^^)お疲れ様でした。 こちらも「のんびりと」読ませていただいてました。あとがき、オマケ、続編 等々お待ちしてますね(^^) (2016年10月4日 8時) (レス) id: 5249469ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とも | 作成日時：2016年9月12日 18時
