☆ のんびりいこうよ ２ （∞緑） ☆

なにがなにでも ページ25

「みなさん！大倉さんと
　連絡取れました！！
　もうすぐこちらにつくそうです！！」


勢いよく私たちがいる部屋のドアが開いて
旬くんがそう言い放つ


「どこおってん！あいつ！」


旬くんの前まで詰め寄る信ちゃんに



「なんでも、ひびきさんの家に
　今までいたそうで」

「家？」

「昨日からずっと、、、、
　そちらにいたらしくて」




くらっとした
私には昨日の夜帰らないのは
高橋くんと飲みに行って
高橋くんがへべれけに酔っぱらって
そのまま高橋くん家に流れたからだと
そう言っていたのに



”明日の朝、お見送りしたかったなぁ
　ごめんな、できひんくなって
　大阪いくやつ
　気をつけて行ってな？”



あの会話をした昨日の夜中
私は勝手に
もう高橋くんの家に
ついたあとなんだと思っていたけど



じゃあ
どこからかけてきてたの？




「A、大丈夫か？
　ほら、もうちょい
　こっちきたらええやん」



大倉が来ることを知って
私が動揺したことを亮ちゃんが気づいて
ぎゅって抱きしめたまま
ソファの広いところに座らせてくれる




「ほんま、あほやで、あいつ
　Aおるのに
　何してんねん」



きみくんがそう怒って
信ちゃんもむこうでイライラしてる





しーんとした部屋の中
ゆっくりドアが開いて



「大倉！！
　お前、なにしてたんや！！！」



入ってきた大倉に
信ちゃんがすごい勢いで詰め寄って




「あかん！ひな！！
　まずは話きいたらな、あかんって！」

その信ちゃんをきみくんが押えて



信ちゃんに胸ぐらをドンって押されて
大倉がちょっとよろめく



「ごめん、、、、みんな」



ちっちゃい声
大倉のせいでこんなことになってるのに





「ごめん、、、俺、、、」



まるで自分も被害者みたいな顔してて







「謝るんはどうでもええ
　そんなんあとでせぇや」




今までずっと黙ってたすばるが
大倉の目の前に立って
そう言って




「ことの成り行きを教えろよ
　なにがどうなって
　こないなっとんねん

　話はそれからやろ」



じっと下から大倉を見上げて


みんなが聞きたかったことを
すばるは大倉に聞いた

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