☆ のんびりいこうよ ２ （∞緑） ☆

降る降る、プライドきらり ページ21

付き合ってるっていっても
同じ家に住んでることは変わらないし


付き合ってるっていっても
一緒の職場へ行くことも変わらないし




何が変わったかっていえば
そりゃあキスもその先もしてて




でもまぁ、どっちかっていうと
恋人同士のような雰囲気よりも
同僚であり、親友であり
戦友であり
同士であり


うん、家族



それが一番しっくりくる関係で
私と大倉の生活は進んでいってて





海みたいに荒れてないし
川みたいに流れてもないし


どっちかっていうと
湖みたいに





ちょっとのケンカと
ちょっとのイチャイチャと


おっきな大倉の愛情で
包まれてる安心感があって




ゆっくりゆっくり
カヌーで散策するような
毎日のわくわく感





だから
私はちょっと油断していたのかもしれない




湖も荒れれば海と同じくらい波立って
カヌーだって転覆しかねないってこと




忘れてたのかもしれない









「明日の仕事、一緒ちゃうな」

「うん、私、朝から大阪だからね」

「気ぃつけてな
　台風とかも多いし
　地震も多いしなぁ」

「そんなに心配なら
　ついてくる？(笑)」

「そうやなぁ
　行けるなら行きたいなぁ」

「誰が真面目についてこいって
　言うのよ(苦笑)」

「あれ〜？さては
　寂しいんは、Aのほうやろ〜？
　おぬし、さびしんぼうやな？」



そんなバカ話をしている間に
着々と計画が練られていることに
全然気づいてなかった




奇襲は、突然くるから奇襲なんだって
そのとき初めて思い知ることになる






「大倉忠義
　熱愛、そして妊娠！！！
　関ジャニ∞、脱退の危機！！！」




そんな見出しの新聞が
ザァザァザァザァと音を立てて
印刷所で刷られていることに



まだ誰も知らなかった

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