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すぐにAは着替えに行く。
たけちゃん曰く次のシーンを撮って今日は終わりらしい。
エプロン姿のAが戻ってきた。
普段のAなら、色気を感じるけど今は全く。
恐るべし、大野ふみ。
AD「次シーン230です！斎藤さん、Aさん大丈夫ですか？」
斎「大丈夫です」
『はい！』
AD「カメリハします！よーい」
監督「はい、オッケー！よし、じゃあ本番。よーい」
カチン
ジャー
カチャカチャ
ふ『そういえば、最近吾郎さんお見かけしませんね？』
食器を洗い終わり、エプロンで手を拭き、お茶の入った急須と湯飲みを持って机に。
暁「ん？ああ、あいつなら自宅療養中だ」
ふ『え？！』
暁「風邪ひいてる途中で転んで右手にヒビが入ったんだと。おかげで今担当も臨時のものがついている」
ふ『あ、じゃあ明日お見舞いに行ってきますね』
コトンと、湯飲みを机の上におく。
暁「は？見舞い？」
ふ『はい。今日のおかず渡そうと思って多めに作っていたんです。そんな事情なら、お見舞いがてら持っていった方がいいんじゃないかと思いま』
暁「行かんでいい。俺が全部食う」
ふ『え？そんな心配しなくてもまだたくさんありーーーっ』
暁「そういうことじゃない」
ずいっと距離を詰められる。
暁「いくら吾郎といえど、女1人で男の家に行くのは俺の気が進まんと言ってるんだ」
ふ『せ、先生、わたしお風呂の準備が…！』
暁「放っておけ」
にじり寄る暁。
ふ『ーーーっ！』
そのままキスをするか…と思ったら
ぽすん
ふ『え？』
肩口に傾れ込む。
暁「すー…すー…」
暁からは寝息が聞こえてきて
ふ『……もう…！』
そう言いながら横に倒してやり、布団をかけてやるふみ。
彼を見つめるふみの表情は少しずつ愛情が溢れてくる。
そっと手を伸ばし、彼の頭を撫でた。
カチン
監「オッケー！」
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でんきゅう(プロフ) - りょんさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^ ^)今ちょこちょこ書いてます！もうしばらくお待ち下さい！頑張ります(*^^*) (2020年3月14日 0時) (
レス) id: dae04a24ed (このIDを非表示/違反報告)
りょん - このお話楽しくて何回も読み返しちゃってます！！更新していただけるのを待ってます！！ (2020年3月5日 16時) (レス) id: a0566aa22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でんきゅう | 作成日時：2019年10月21日 5時
