8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ49)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:41,508 hit

7 ページ49

.

「……」

カーテンの隙間から日の光が差し込む。
頭はボーッとしとるけど、体はスッキリ。
隣を見るといつもやったら俺より先に起きて朝ご飯を作ってるはずのAがおる。
あの後何回も…で無理させたもんなぁ。

けど、幸せそうな顔で寝てるAを見て、なんかホッとした。

時計を見ると、8時を指してる。
先に起きて飯でも作るか…そう思って体を起こそうとしたら

『…ん……？』

Aがゆっくり目を開ける。

「あ、ごめん起こしたな」

頭を撫でてやると目を細めて笑った。
それが可愛くてギュッと抱きしめる。

『ん、亮ちゃん…おはよ』

「おはよ」

寝起きのAの体があったかくて
それに、きめ細やかな肌が日の光に当たって眩しい。

そんなことよりも服も着ずに抱き合ってるから、思わず俺もその気になりかけてて…

「あかんあかん、A一旦離れよか」

『え？なんで？』

俺の胸の中から見上げるA。

「なんででも」

『もうちょっとだけ…』

ギュッとしがみつくAに決意が揺らぐ。
けど、せっかく2人オフやから外に遊びに行きたいと思ってんのに、ここで襲ってしまうのはちょっとよくない。

「A」

『ぅん？』

見上げた瞬間、ちゅ、と口付けて頭をポンポン撫でてやる。

「ほら、せっかくやし、着替えて飯食ってどっか出かけよか」

『！ん、そうする』

ぱあっと表情を明るくするA。
離れる前に目一杯ぎゅーっと抱きしめて、笑い合う。
そして、その辺にあった夜着てた服を着てリビングへ向かった。