8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ48)

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錦戸side

『りょ、ちゃん！』

Aは耳を押さえて俺を睨む。
目を潤ませ、頬を赤くして、胸を上下させてる。
そんな状態で俺を睨むなんて

「逆効果やで」

手を頭の上で押さえてAの首筋に顔を埋める。
唇を這わせると上擦った甘い声がAから溢れた。
俺の部屋着を着てるから、ダボついてる首元から綺麗な鎖骨が見えてて、思わずそこにもキスを落とす。
あかんな、と思いながらそこに赤い痕をうっすらつけて、そこにも唇を這わせる。

『んぁ…っ、ふ』

「ん、いい声」

ちゅ、と唇にキスを落とすと、もっと欲しがるように口を開けるA。
その仕草を見て性急に唇を落としたくなるけど、一呼吸おいてゆっくり唇を重ねる。
何度も角度を変えて、音をさせながら、楽しんでると、苦しくなったのかAが胸を叩く。
離れてやると、はぁ…っと肩で息をした。

「キスだけでそんなんなってんの？」

『ん、だって、、っ、きもちい、もん』

……肩で息しながらなに言ってんの、この子。
ほんまに恋愛初心者？
素で煽ってくるやん。
あー、なけなしの理性保ってるつもりやったんやけどなぁ…

「A、ごめんな。俺優しくする自信ない」

『え…？ちょ、ーーっん』

Aの、声が詰まる。
それと同時に2人ベットに沈み込んだ。