8人目の彼女は性別迷子∞yellow① (ページ34)

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オフ1 ページ34

丸山side

今日は1日オフの日。
楽器屋さん行ってベースの弦買いに行こうと、久しぶりに電車乗る。
平日のこの時間、まぁまぁ人少なくて気付く人いーひんから楽やなぁ…目を閉じながら思ってると小さい声で話しかけられた。

『あのー…井上陽水さんですよね？』

「へ？」

井上陽水？！バチっと目を開けるとそこにはクスクス笑ってる女の子がおった。
よく見るとAで、思わず大きな声になる。

「え？！なんで」

『シーッ！シー！！声でかいって！』

最近までのAは、髪はショートで一緒に遊ぶときは男装やけど、今日は髪はロングになってるし、女の子らしい感じ。
ヒールのある靴まで履いてる。
ドキッとしてまうな、僕…
でも、落ち着かせて。

「ごめんごめん、Aなんで？」

『買い物しようと思ってさ、久しぶりに乗ったらまるちゃんがおるん気付いて声かけてみた』

「偶然やん！僕も買い物行くねん」

『まるちゃん1人？』

そう言いながら隣に座る。

「せやで！…Aも？？」

こんな可愛いカッコしてんねやから、デートか？！って思って一応聞く。

『そ！1人。せっかくやし、一緒に買い物行く？まるちゃんさえよければ』

「ええねええねー！一緒行こうや」