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リビングでソファに座りながらテレビを見ているとタクがおつまみを持ってきた。
私が買ってきたおつまみと、色々と、あとタクお手製のおつまみ。タクが作ってくれるおつまみは何にでもあってそれでとても美味しい。私の好物のうちのひとつだ。
『わーい!これでいっぱい飲めるわー』
川上「ん。買ってきたのもまだあるからな。」
おつまみに手を伸ばそうとしたが何かが足りない。そうだ。まだグラスにお酒がつがれていないのだ。空のグラスを手にしながらタクへ抗議の目線を向けるとタクは「ははっ」と笑ってみせた。
『もう、私がとってくるわ。』
川上「いや、ええよ。Aも絶対びっくりするお酒ばっかりやから、目つぶって待っとって。」
そう言ってタクはキッチンへと戻って行った。びっくりするお酒ってなんだろう。さっきの電話の時も好きそうなお酒って言ってたし…
安直な私はワクワクしながら目をつぶって待つのだった。
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遅い。遅すぎる。かれこれ5分くらい待たされている。お酒って持ってくるのにそんなに時間かかるっけ…
『まだ?もう開けてええ?』
川上「うん。ええよ。」
恐る恐る目を開けると、私の目の前のテーブルには色んなお酒の瓶やら缶やらが並んでいた。それもビールから日本酒まで色々と。いろんなお酒が並ぶ中私は1つのお酒に目をつける。
『あー!これ!』
その瓶には猿のイラストが書いてあった。私の地元のビールで割と有名なんだけど、里帰りする機会なんてなかったからずっと飲めずにいた。
そういえばタクはこの間里帰りしたって言ってたっけ。
川上「そ。前飲みたいって言ってたやろ?」
『やるなぁ〜』
川上「他にも美味しそうなん買ったり貰ったりしたから。どれから飲む?」
『やっぱしこれ!』
私は猿が描かれたビール瓶を指さす。ずっと飲みたかったものだから本当に嬉しい。
タクは自分と私の分のグラスにビールを注ぎ、私の隣に座ってテレビを見始めた。
ビールの注がれたグラスを持って、ぐびっといく。噂通り美味しい…!私は心の中で叫び倒しながらおつまみを頬張るのだった。
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エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時