君とまた出会うまで…【名前変換オリジナル】

after.33 ページ33

「…2人になっちゃったな」


莉久「そうだな」






泊まった日以来の莉久

あ〜、バイト終わりでボロボロの私と違って莉久はいつでもかっこいいな




本当に…莉久は自分の事を今でも大切だと思ってくれているのだろうか









せっかく会えたのに
不安だけが募っていく…












莉久「屋台は回った？」


「うん、ある程度」




莉久「そっか、じゃあ適当にどこか座ろうか」












お祭りの匂い

好きな人の背中

口に残ったりんご飴の味





全部全部…莉久がいなかったら無かったんだ。














だから私は…





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莉久「A？」




「え？な、何？」




莉久「ここに座ろっか」





「うん」






お祭り会場から少し離れたベンチに2人で座った。
















莉久「橙野とはバイト先が一緒なんだっけ？」


「うん、最初はただのチンピラとしか思ってなかったけど…意外といい子なんだよ」






莉久「そっか、Aが上手くやってるなら良かったよ」



「あはは、私だって大人だぞ？」



















そうだ、大人なんだ


前の私とは違うんだ。
















莉久「俺さ…」

「私…」











え？









「ご、ごめん！先に言って！」





莉久「い、いや！そっちこそ！」











私ってば…何を藪から棒に！！



















「わ、私…」







━━━━━━━━━━━━━━━バーン！！！！！












…え？





莉久「すげぇ…花火上がるんだな」




「わぁ…！！」







大きな花火が上がった。



キラキラしたヒバナが映ったその瞳は何よりも綺麗で

ずっと見つめてしまいそう







私、このままでいいのだろうか

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