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34話・本日、晴天なり ページ5

「…ん…、んー…。良い天気…」

「新、また授業中寝ようとしてたでしょ?先生に怒られる前にやめな?」

「良いんだよ…。相川先生のは黒板写すより葵のノートの方が分かりやすいし綺麗で見易い…」

「確かに相川先生、少し雑な字ではあるけど…;」

教室の窓側、後ろの方の席。柔らかく体に当たる日射しは、眠気を誘いうとうととさせる。
そんな自分の眠気を覚まさせようと言わんばかりに話しかけてくるのが、幼馴染みの皐月葵だ。何か学校内でファンクラブができるくらいの人気者で、爽やかな王子様だ。
現在、六時限目の数学が終わったところであり、やあっと家…もとい社員寮に戻れる。あぁ長かった。やはり勉強は性に合わない。今週は掃除当番じゃないし、さっさと帰るとしよう。

「あー…、俺今週当番だった…。新、先帰ってて」

「もっちろん、元々そのつもりだったしな。先に帰って仕事してる」

「俺もまだまとめ終わってないんだよなぁ。夜に少し頼もうかな、いや、それはやめよう…」

「ほらほら、帰りの準備終わってないだろ学級委員」

「何で投票制なんだろ、美化やりたいんだけどなぁ」

「俺は万年飼育だからな、チャボ可愛いぞ?」

「そういえば小学校の頃からそうだよね」

「一番好きだったったのは中学のめっちゃ人懐っこかった茶うさぎ」

「いたいた、餌一度あげるだけですっごくなついてくれる子」

小さい頃から、動物は好きだ。多分、葵がなつかれやすい体質だからだと思う。誰に対しても、それが動物だとしても関係ない。葵の心の底からの優しさは、動物だって分かるんだと良く実感させられた。
そんな訳で側にいる俺にも動物はくる。人懐っこいやつしかみたことないから、あんまり苦手という人の意見は分からない。
…昔居た孤児院に、猫が居た。真っ白な綺麗な猫だったが、すぐに行方不明になったらしい。あの猫は、葵にもなつかなかった、少し不思議なやつだった。

「おーい学級委員、帰りの会やれー」

「…呼ばれてるぞ、王子」

「それで呼ばないでよ…。行ってくる、帰りは気を付けなよ?」

「わかってるって」

前に出ていく葵を見ずに、眠気に襲われるままに顔を伏せて、少し転た寝をした。



 

 

 


 


 

 

__夢を、見た。
緋色に染まった景色。異能を使っている自分。
泣き喚くA。床に倒れている、始さんや春さん、そして、陽や、他の皆。
一番奥で不気味に笑う、___お前は誰だ?

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設定タグ:ツキウタ。 , 文豪ストレイドックス   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:風雪妃月 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年11月24日 7時

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