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−You Side−
「……あんみつ」
『ん……?』
え、聞き間違いかな。今敬人の口から突然、“あんみつ” って単語が発せられたような気がするのだけど。
首を傾げながらも敬人の顔を覗き込むと、それはさっきより比べ物にならないくらい紅潮されていた。
「うおっ、そんなに見るな度し難い……!
……久しぶりに、あんみつでも食べに行くかと聞いてるんだ!」
『えっ、めずらし……』
変に優しすぎてほんとに敬人か? とか思ったけど、これもしかして、慰められてるのか私。
敬人らしく不器用で、慰めとは言えないかもしれないけど。
……なんか、色々どうでもよくなった気がする。
『ねぇ敬人! 敬人が今後好きな人が出来た時に備えて、覚えておいた方が良いよ!
“女の子は、落ち込んでる時に優しくされると弱い” んだってさ?』
「いきなり何の話だお前……?
というか、結局具合は大丈夫なのかっ!?」
『大丈夫大丈夫〜!
さっ、あんみつ食べに行くんでしょ〜!!』
「ばかっ、そんなに強く押すんじゃない!」
世界で1番大切な、幼なじみ。
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綺月(プロフ) - やっばいですキュンキュンしすぎて死にそうです (2021年10月24日 22時) (レス) @page44 id: 4b09ec865e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2020年7月26日 15時