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バレー部に入部しての初めての合宿が始まった…
強豪校は昔から他校と交流があるのも強みだったりする。
先輩によると関東の数高でできているグループとの練習試合も兼ねて合宿を度々するそうで、インターハイや春高の予選前に行われることが多く、忙しい時期になっていく。
「真白ちゃん、お願いがあるんだけど
音駒高校はマネージャーいないから合宿中ついてもらえる？」
「不安だけど、頑張ります！」
「普段の仕事ととやることは変わらないから、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ！」
「真白ちゃんなら大丈夫だと思うけど、何かあったらちゃんと言ってね」
と先輩に見送られ、音駒高校の選手に挨拶をする。
「Aちゃんね、よろしく〜」
トサカ頭の人が色々と教えてくれた、
人は見かけによらないってこういうことを言うんだ…
「俺がかっこいいからってそんなに見つめないでよ
Aちゃんのえっ．ち．きゃぁー！」
「…… ( ˙-˙ )」
「…その顔やめなさいな」
「色々と教えてくださり、ありがとうございました」
「どういたしまして
それじゃあ、練習試合始まるから流れ弾に注意ね」
「気をつけます」
と黒尾さんにお礼を言って、各校同士の練習試合が始まった。
パシン！！っと体育館に響く激しく強いスパイクを見てゾワッとした。
あんなのよくとれるな…
私には絶対無理、絶対腕もげるよ
「も、もげる……」
「チャンスボール！！」
「まわれまわれ！！」
とレシーブを打っても拾われ、長いラリーがまた続く。
何度か試合を見たけれど
音駒高校ってボールを拾ってばかりですごい粘着質……
得点がなかなか決まらず、もどかしくピリピリとした気持ちが相手チームが伝わってくる。
ボーっと試合をみていると
「マネちゃん、危ない！！避けろ！！」と
気づいた時には、もう遅くて流れ玉が飛んでくる。
「ひぃっ……」とぎゅっと私は目を瞑った……
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作者名：るあ | 作成日時：2024年3月7日 23時
