探偵学園QSP

＃18 ページ19

…客室…
三郎丸
「なんだよー。1次試験の会場他にもいくつかあったみたいで
　まだこんなにいんのかよ」

　キュウ達以外の受験者は他の会場で1次試験を受けたようだ

三郎丸
「まっ、東大IQ180の僕の敵じゃないけどね〜」

　ﾊﾟﾝッ
　大きな声で独り言を言う三郎丸の頭をキンタが叩く

三郎丸
「イテッ!」

キンタ
「やかましい!」

　こんな緊迫した状況でそんなやり取りができる2人の精神力を尊敬する

　そんな2人の向かい側に座る中学生4人組

キュウ
「来た!来たよ」

　キュウの視線の先の扉から1人の男が入ってきた

　男は口元に拡声器をあてる

　この人数、部屋の大きさに拡声器は必要ないのではとも思うが

「1次試験では推理を駆使した者、勘でやってきた者、運だけで辿りついた者
　様々な者がここに残っていると思う。だが、ここからは実力試験だ!!」

　突然拡声器をはずし、地声で叫ぶ

　だったら最初から拡声器はいらないのでは?

「質問は50問。40点以上取ったものが次のラウンドに進める!!」

　もう1人の男がフリップを受験生に見せる

「第1問!バスがバスジャックされました。目撃者の幼稚園児が描いた絵はコレだ
　バスはA方向、B方向どっちに走ったのだろうか。第2問!」

　考える間もなく次の問題へ

三郎丸
「マジ!?早っ!」

「これはダイニングメッセージだ。容疑者は3人!福岡俊介、相田務、松本広
　犯人は誰だ!第3問!このメモは殺された男が握っていたダイニングメッセージだ」

　3→387の文字

　「このメモには犯人の名前が隠されている」

三郎丸
「無理だ…」

　三郎丸は絶望したように上を向く

　少しは努力をしろ!

「犯人は次の容疑者の内誰か?A.フナツゴロウ。B.ササヤマヒロシ。C.サカモトコウゾウ」

　と次々と問題が読まれ、2次試験が終了した

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