43話 ページ43
Aが自分の教室にやってきて呼び出されるなんて事は初めてだったし、
女子に囲まれた自分を見てAが眉をひそめたのは最高だった。
そして予想外に腕を引きながら屋上まで呼び出されたのもいつにない積極的で戸惑いを隠せなかった。
A「あ、あのね幻太郎・・・」
言い出すのが恥ずかしいのにジッと幻太郎の瞳が見つめてきて居心地が悪い。
ここで言わないと渡せない!!!
突然手作りお弁当なんて気味悪がられるかもしれないし、
幻太郎の事だから食べてくれないかもしれないけれど、
せっかく作ったんだもの。
渡すだけはしなくちゃ!!
夢野「はやくしてください。私は貴方みたいに暇じゃないんですよ」
A「ちょ、ちょっと待って今言うから…!!」
ドキドキと揺り動く心臓をなんとか抑えながら布バッグを幻太郎に差し出す
A「私、お弁当作ってきたの!!良かったら幻太郎、食べてくれないかな…?」
夢野「弁当?冗談だでしょう?
貴方作った食事なんて怖くて食べられないですよ、きちんと手は洗いました??」
A「ほ、本当に失礼!!手くらい洗ったよ!食材の賞味期限だって確認した!!」
夢野「どうだか・・・」
馬鹿にしたように鼻で笑った幻太郎はパっとAの差し出した弁当箱を受け取った。
日陰に座り、蓋を開け、食べ始めた。
A「ど、どうでしょうか・・・。結構上手に出来たと思うんだけど」
そう言って照れくさそうにAは髪を耳にかけ直す。
夢野「・・・不味いってもんじゃないですね」
A「えっ!!」
夢野「・・・まぁ、嘘ですけど。」
A「えっ!?どっち!?」
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るうみ - 続きめっちゃ気になります()無理せず頑張って下さい!応援してます (2020年1月6日 23時) (レス) id: d801fe8186 (このIDを非表示/違反報告)
そーか - 続きが楽しみです!頑張って下さいね! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 43c04a9725 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年12月31日 13時