25話 ページ25
高校生になったら、
最初のうちは幻太郎への愛の告白も無いだろうな、と甘く考えていたら
顔良し頭良しスタイル良し性格良しの猫を被った姿の幻太郎の人気は一般的な常識すらも覆すものだった。
高校生活三日目で私の耳に幻太郎のファンクラブがあることを知った。
一週間目で四人の女の子に告白されていた。
一体たった7日、学校にいる半日足らずの時間で幻太郎の何を知れたのだろう。
そんな少しの時間で恋心を抱かせてしまう幻太郎の罪深い事といったらない。
幻太郎と知り合ってからもう何年にもなる。
幻太郎の側にいる誰よりも、
私が一番彼の事を知っている自信がある。
当たり前だけれど、7日間では決してわからない。
幻太郎は意地悪な奴で、
優しい笑顔なんて向けてくれなくて嫌味な笑顔ばっかりで、
いつも私を小馬鹿にする。
でも、ぶっきらぼうで凄くさりげなくてわかりづらいけれど、
彼の優しい面も私は知っている。
私は幻太郎の側に何年もいるのだ。
たった7日の付き合いなんかじゃない。
そんな私が、たった、たった7日で、人の心を動かしてしまう幻太郎を、
好きになっていないはずがなかった。
夢野 幻太郎は人の心を操る天才なのだ。
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るうみ - 続きめっちゃ気になります()無理せず頑張って下さい!応援してます (2020年1月6日 23時) (レス) id: d801fe8186 (このIDを非表示/違反報告)
そーか - 続きが楽しみです!頑張って下さいね! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 43c04a9725 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月31日 13時