検索窓
今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:383,069 hit

鋭いアンテナ ページ13

*

「んじゃ、とりあえず打ち合わせ行って来るから。デート気分になったら連絡して?」

ヒョクちゃんはそう言ってから仕事へと向かった



玄関までお見送りをしてから

ソファーに戻って冷めきったコーヒーを飲み干した




ヒョクちゃんとフタリで出かけるなんて、

いつぶりだろう?


んー、思い出すことも出来ないぐらい前?


まぁ…いつも一緒にいるしね

ドンへが…



最近あんまり良いことがなかったし、

ヒョクちゃんとお出かけして

パーッとストレス発散!ってのも悪くないかなー



甘い雰囲気はもちろん求めてないけど、

“ヒョクちゃんとデート♪”って気分でテンションあがっちゃう



とりあえず、

「細かい片付けしちゃおー」

なんて鼻歌交じりに動こうとした時…




「ダースベイダー!?」


全身を冷気に包まれる


恐る恐るダースベイダーへ近づく…


いや、

アタシが近づくのは

ダースベイダー音を鳴らすケータイ



心構えが出来るようにと設定した音なのに、

こんなに怯えるのはいつものこと


毎回、電話の後に

平常心でいられるように着信音を変えようと思うのに、

そんな行動力すら捥ぎ取られてしまうらしい…



「ヨ、ヨボセヨ…?」

『ヤー!遅い!』

出ることが遅かったことにご立腹の様子…



「ご、ごめんね…。部屋の片付けしてて」

見えないのをいいことに、ウソで弁解



「もう、片付くところだったからヒニムに電話しようと思ってたんだよー!」

それっぽく伝わるように明るい声で



HC『まぁ、それならいいけど。オレ様からの電話はすぐに出られるようにしとけよ!わかったな!?』

「もちろん!いつもその心構えです!」

この言葉に嘘はない


ヒニムからの電話に出られないなんて

アタシの人生が終わってしまうに違いないって思うぐらいの恐怖…



HC『で、どうだ?』

「ん?なにが?」


HC『なにがって、アイツらに変なことされてねーだろうな?』

「…変なことって?」


HC『んー、“アレやれ、コレやれ”とか、“朝起こせ”とか。あとは“どっか行こー”とか? ドンへとヒョクチェなら言い出しそうだからな。Aいいか?絶対に言うこと聞くなよ?アイツら調子に乗るからな!』

「はい……」



その後、ヒニムはウネ対策を「これでもか!」ってぐらいに語り尽くした





“朝起こせ”と“どっか行こー”をウネからすでに言われたことは口が裂けても言えない



宇宙大スターには鋭いアンテナが張り巡らされてる模様…

プリンセス→←甘えたがり



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
785人がお気に入り
設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンへ , ウニョク   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2014年1月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。