甘えたがり ページ12
*
「でー、結局…、起こしてあげたんだ(笑」
隣に座るヒョクちゃんが二ヤッと笑う
「だってぇー」
EH「ドンへの粘り勝ちだね」
カップのコーヒーをずるずる飲んで黙ってる
EH「朝から、お疲れー!」
ヒョクちゃんがアタシの頭をポンポン撫でる
そう…
結局アレから眠れないまま朝を迎えた
で、なんか
頼まれた時間に起きてるのに起こさないとかって
ホントに意地悪でけちんぼになっちゃうじゃん…
ってアレコレ考えてたら
ため息をつきながらもドンへを起こしてた
満面の笑みで
「やっぱり起こしてもらうと違うねー!いつもよりがんばれるー!行ってきまぁーす!!」
って言いながら仕事へ向かって行ったドンへ
そんなドンへを見て、
ほんのちょっと「悪くないかも…」って思っちゃったり…
EH「結局、なんだかんだ言ってAは優しいっつーか、ドンへに甘いんだよな」
「そんなこと、ないけど…」
褒められてるのかなんなのかわかんない
EH「素直じゃないしなー」
ヒョクちゃんがアタシの頭をグシャグシャとする
ヒョクちゃんの手を払い除けると
そのままアタシの肩に乗っかる
EH「Aー、Aはオレが甘えさせてあげるからね」
「はっ!?」
EH「ホントは甘えたがりだもんね? 素直にオレに甘えていいんだよー」
そう言いながら自分の頭をアタシの肩に乗っけるヒョクちゃん
「別に、甘えたがりじゃないし…」
EH「いいからいいから。甘えたがりAの面倒はオレが見てあげるから」
肩に乗ったヒョクちゃんの手がアタシの頭に触れる
優しく撫でるヒョクちゃんの手が
いろんな意味でくすぐったい
EH「んじゃ、甘えたがり始めにデートでもする?」
「へっ!?」
ニカッと笑ったヒョクちゃんが立ち上がる
EH「シャワー浴びてこよっと」
ヒョクちゃんの言葉と行動に脳内整理が出来ないままでいる
EH「ホントに出かける?どっちでもいいよ、Aの気分に合わせるから。考えといてー」
そう言いながら鼻歌交じりにバスルームへと向かって行った
なんか、ヒョクちゃんには潜在ニーズ汲み取られてるのかなぁ
アタシが甘えたがりだなんて考えたこともなかった…
でも、
たまには甘えたりするのも悪くないかも?
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作成日時:2014年1月23日 0時