*83 家 ページ36
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江口「〜町の○○マンションまでお願いします」
「かしこまりました」
良平さんが呼んでくれたタクシーに乗ると、江口さんが運転手さんに私の住んでるマンションへの行き先を伝える。
さっき慎也くんに掴まれていた右手は、今は江口さんが優しく握ってくれている。
大きくて温かい、江口さんの手。
『……』
江口「……」
車内の中は沈黙が続き、チラッと江口さんを見ると、窓の外をずっと眺めていてどういう表情をしているのか分からない。
だからと言っていつものように軽く話しかけることも出来ずに、気づけばタクシーがマンションの前で停まった。
「着きましたよ」
『あ、ありがとうございま…』
江口「これでお願いします。お釣りは要りません」
『え、ちょ……』
江口「降りるよ」
てっきりマンションの前まででバイバイだと思ってた私は、タクシーから降りて私のマンションのエントランスに向かう江口さんに戸惑う。
そして、私の手を引いたままエレベーターに乗る。
江口「部屋どこ?」
『402……です』
私の答えを聞くや否やエレベーターのボタンを押し、上へ上がり始める。
そういえば、江口さんが私の家に来るのは初めてだ。
私から来て欲しいと言ったこともないし、江口さんから来たいと言われたこともない。
どうせなら、もっと良いタイミングで招待できれば良かったのに………
なんて1人で考えていると、エレベーターの扉が開いた。
そして、スタスタと私の部屋番号の前まで歩く。
『……あ、ここです。ありがとうございました、ここまで送ってくれて』
江口「……」
『………あの、江口さん?』
江口「……開けて」
『え?』
江口「鍵開けて。早く」
言い方は穏やかだけど、いつもより低めの声でそう言われて、戸惑いながらも家の鍵を開ける。
江口「入って」
『え……あの…』
江口「いいから、早く」
トン、と優しく背中を押されるのと同時に、江口さんも中へ入る。
そして、ゆっくりと扉が閉まり、江口さんが後ろ手にガチャリ…と鍵を締める音が聞こえた。
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晴(プロフ) - 井戸さん» 同棲編はほんとに制限ギリギリまで責めようと思ってます(笑) よろしくお願いします!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 7dca284c0c (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - 武田さん» お金は江口くん本人へ!!!(笑) ありがとうございます!!続編もよろしくお願いします!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 7dca284c0c (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - 陽愛さん» こちらこそありがとうございますです!!!続編の方もよろしくお願いします!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 7dca284c0c (このIDを非表示/違反報告)
井戸 - 同棲編キタァァーー!!!ありがとうございます!! (2020年4月21日 10時) (レス) id: 1e21205b19 (このIDを非表示/違反報告)
武田(プロフ) - ウワーーーーーッ!!!!!続編!!!!!ウワーーーーーッ!!!!!ウワーーーーーッ!!!!!もう!どこに金払えばいいんですか!!!!!有難うございます!!!!! (2020年4月21日 1時) (レス) id: 784988d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2020年3月29日 23時