もっと優しくしてください江口さん！

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江口「水飲ませて」






もう病人じゃなくて赤ちゃんだよ

注文が多いなと思いつつ水をコップに汲んでゆっくり飲ませてあげた


水を飲む時チラッと私の方に目を向けるとじっと目を合わせてくる
そんな江口さんの瞳に吸い込まれそうになり思わずコップを支えていた手から力が抜けてしまいビシャっと江口さんに水がかかった









貴方「ご、ごめんなさい！！」









病人に対してなんて事を…
風邪が悪化してしまったら大変だ
そう思ってハンカチで江口さんの体を拭いているとその手を引っ張られて唇が重なった


最初は驚いて抵抗したが病人の癖に力が強く全く歯が立たなくてだんだんと受け入れてしまう自分がいた
そんな私の様子を感じ取ると舌を入れて絡ませてきた









貴方「んっ…ま、って…！江口さ…っ」

江口「…」









薄ら目を開けて確認すると江口さんは噛み締めるように瞳を閉じていた

なんでそんな表情…








貴方「ぷはぁっ…はあっ…はぁっ…」









やっと唇を離してもらい苦しくて肩で息をした

江口さんは何を考えているのかわからない表情でじっとこちらを見ていた









江口「…俺が彼氏じゃだめ？」


貴方「え…？」









悲しそうな顔でそんな事を言ったか思えば突然バタンと倒れてしまった
急いで駆け寄っておでこを触ると明らかに熱かった









貴方「熱あるじゃん…っ」









氷水とタオルを取り出してしぼり江口さんのおでこに置いた




この状況を知ってて梅ちゃんとご飯になんて行けない…
せっかく誘ってくれた梅ちゃんには申し訳無いけど断ろう。



Aごめん!今日行けなくなっちゃった!本当にごめんなさい!今度絶対埋め合わせする!

梅原裕一郎わかった





ごめんね梅ちゃん…









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