もっと優しくしてください江口さん！

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貴方「はあ…」

梅原「うざい。ため息つくな」

貴方「だって〜…」









あれから1週間
ついにクリスマスだよ…
え？彼氏が出来たかって？ふふっ









貴方「できる訳ないでしょーが！！！」

梅原「うるせえ。そもそも好きな奴すらいないのに1週間で彼氏なんか出来る訳ねえだろ」









ご最もです。でも今はそんな冷たいこと言わずに労わって。お願い









貴方「梅ちゃん…この後のご予定は…」

梅原「23時まで仕事」

貴方「頑張って下さい」









はあ…しょうがない。今年は諦めよう
チケット勿体ないな…どうせ暇だし1人で行ってみようかな









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貴方「うわあ〜！綺麗〜！」








遊園地の入口まで来るともうそこら中イルミネーションでいっぱいだった


周りは手を繋いだカップルでいっぱいだった

いいなあ…
皆幸せそう



私も中に入ろうと受付まで行こうとすると携帯の着信音が鳴った
開いてみると画面に"江口さん"と表示されていた









貴方「もしもし？」

江口「彼氏と遊園地デートはどうですか？」









電話越しでもわかる楽しんでるような声
くそう…








貴方「楽しんでますよーだ！！」

江口「笑笑…そ？じゃあ俺は必要ないかな」

貴方「え？」

江口「後ろ向いてみ」









何なんだと思いながらも言う通りに後ろを向くと
耳に携帯を当てて笑っている江口さんがいた









貴方「え!?何してるんですか!?」









思わず電話を切って駆け寄ると寒そうに手をポケットに入れて永遠と笑っていた









江口「1人で寂しい思いしてるかなって」









そりゃしてますとも！結局彼氏出来なかったしチケット勿体ないと思って来てみれば周りカップルだらけだし！









貴方「もういいんです！クリスマスは諦めました！今年は1人で観るんです。来年は絶対彼氏と観に行きますから！」

江口「ならもう1枚のチケット俺に頂戴よ」

貴方「えっ」

江口「せっかく買ったんだし勿体ないでしょ？それに1人より2人の方が楽しいじゃん」









いつもからかって笑ってくる癖に…
そういう所だけ優しいなんてずるい









貴方「し、仕方ないからあげます！！」


江口「いひひっ笑 ありがとう」









私と江口さんは2人で受付に行ってチケットを渡して中へ入った









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