もっと優しくしてください江口さん！

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貴方「高ーい！自分の家見えるかな〜」








ゴンドラに乗ってどんどん高くなって遠くの方まで見え始めると自分の家が見えないかと思いキョロキョロ見渡した







江口「あんまり揺らすと落ちちゃうかもよ」

貴方「ちょ、怖いこと言わないで下さい！」







江口さんの方を見ると隣のゴンドラの人達が見えた
恐らくカップルだろう
2人はとても幸せそうに笑っていた







貴方「いいなあ…やっぱり好きな人といる時が1番キラキラしてると思う」








私をも早くあんな風に笑えたらな〜…








貴方「江口さんは彼女いた事あるんですか？」

江口「まあね」







やっぱいたんだ。大人だ…
って私も大人だし







貴方「楽しかったですか？」

江口「そうだね、好きな子といると楽しいね」

貴方「そっか〜」







好きな人と過ごすってどんな感じ何だろう
やっぱり友達とは違う楽しさなのかな







江口「今Aちゃんと居て凄く楽しいよ」

貴方「ふふっ本当ですか？ありがとうございます」








気を使ってそんな事を言ってくれた江口さんにお礼を言うと私と同じように笑い出した








江口「Aちゃんって結構鈍いよね？」

貴方「え？何がですか？」







その瞬間外でバーンと大きな音がしたかと思うと辺りが明るくなって外を見た








貴方「花火だ！」

江口「お〜大っきいね」






凄い！こんな近くで見られるなんて
感動…







江口「こっちの方が見やすいんじゃない？」







自分の隣をトントンと叩いて「おいで」と言っているような目を向けられ素直に隣に腰を降ろした

確かに江口さん側からの方が見やすかった








貴方「来年は彼氏と観られたらいいな〜」

江口「その前に早く好きな人作らなきゃね？」







本当にその通りだ…
でも1年もあればそのうち好きな人くらいなら出来るよね！
うんうん！できるできる！

そう思ってまた外に目を向けるとハートの形の花火が上がった







貴方「あ！ハートだ！」







ちゃんと見たくて前のめりになると江口さんが振り向いて顔を近づけてきて_______________
唇が重なった。








江口「ハートの花火を見ながら観覧車の中でキスした2人は一生結ばれる…だっけ？」

貴方「…」








私は何が起きたのか分からなくてただただ目をパチパチさせていた









貴方「えっ」









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