お酒の失敗【江口拓也】 (ページ17)

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江口さんは、ハイボールを飲みながら私を見つめていた。

『いきなりなんですけど…

江口さんのこと好きになっちゃいました。』

そう伝えると、江口さんは口に含んだハイボールを吹き出しそうになっていた。

「え！？」

無事にハイボールを飲み、少し遅れて驚いた声をあげた。

『江口さんモテるから、たくさんの男女にアプローチされてるとは思うんですけど…』

「男女ww ないない！！」

『んー、それはきっと告白されてないだけです！

この前江口さんと話してた方だって…

………誰とは言いませんが。』

「嘘〜！！」

『ほんとです！！

私は自分から伝えていきたいタイプなので、言わせてもらいます。

もう一度言いますね。私、江口さんが好きです。』

江口さんは、すごく困った顔をした。

すぐに答えが出ないこと、今考えてもどうせ振られることはわかっている。

だから、こう提案した。

『答えは今じゃなくていいです。

江口さんはこれまで通りで大丈夫なので。

ただ、私が江口さんを好きだってことは忘れないでくださいね！』

「わかった」

こうすれば、私の事を考える時間ができる。

あとは私が今後どうやってアプローチするかだ。

とりあえず、、押して押して引いて。また押そうかな。

うん。この戦法で行こう。