お酒の失敗【江口拓也】

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外は雨が降っていた。





『江口さん傘持ってますか？』


「持ってないけど、これくらいなら平気だよ」


『え、入ってください！

隣歩いてるのに入れてやれよって思われるじゃないですか！！』


「そんなこと思わないよww」





私が思うから思われます。


そうは言いつつも傘を江口さんが持ってくれた。


あ、1番大切なことを聞いてなかった！！！





『もう遅いかもしれませんけど、、

最近後ろ付けられてるとかないですよね？』


「最近は大丈夫だよ」


『それなら良かったです。』





以前、新しいマネージャーと相合い傘をして帰った際に写真を撮られたことがあった。


だから、相合い傘は危険なのだ。





「そんなことあるんだ」


『普通にありますよ。

そういう時、相手の方に彼女とかいると修羅場になって大変で(￣▽￣;)

役でも悪女が多いから、悪い風にかかれますし…』


「僕、彼女とかいないんで大丈夫ですよ！」


『江口さんいないんですか！？』


「残念ながら。Aさんがなってくれます？」


『え、もしかして口説いてます？』


「んー、だったらどうする？」


『江口さんならいいですよ？』


「やったー 口説き文句考えとこー」


『wwwww』





こんな風に話をしていたら、駅に着いた。

屋根の下まで来ると、江口さんが傘を畳んでくれた。





『今日はありがとうございました。

傘、いりません？大丈夫ですか？』


「大丈夫！」


『それじゃあ、また次のアフレコで！

あ、LIMEの返事してくださいよ！

おやすみなさい』


「おやすみ〜」





江口さんは、週に1度くらいしかLIME返してくれないからね。


ちゃんと言っておいたよ。

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