お酒の失敗【江口拓也】

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江口さんと出会ってから、どんなアニメでも声優さんに注目するようになった。





『え！梶さんって、あの？？』





そんな時、Aに届いたのは梶さんとの共演話。


梶さん主演でアニメが始まるそうだ。


そのアニメで主役の妹をやらないかとの声が掛かった。


監督さんがYouTubeを見てくださったらしい…





『やりたいです！』





せっかくのチャンスだ。


絶対逃さない。






・







アフレコは、話を貰った3ヶ月後に始まった。


それまでに原作を全て読み、役作りもした。


共演者は、有名な声優さんの名前が挙がっていた。


その中にLIME友達になった江口さんもいたから少し気が楽になった。





『はじめまして、小南Aと申します。』





色んな方に挨拶をする。


監督は、会えて嬉しいと喜んでくださった。





「はじめまして、梶裕貴です。」


『お会いしたかったです…！！

精一杯頑張りますので、よろしくお願いします！』


「こちらこそ、よろしくお願いします。」





梶さんに挨拶を終えると、地面を見つめていた江口さんに声を掛けに行った。





『えーぐちさんっ！お久しぶりです。』


「呼び方ww 3ヶ月ぶりかな」


『そーですね！LIME全然返信無いですし！

あ、そうだ！

ここに私がいられるの、江口さんのおかげなんですよ！！』


「それは無いでしょww」


『あるんです！

声優さんの話をYouTubeでしたのは、江口さんと出会ったからです！！』


「でも、それがこうして仕事に繋がってるのは、Aちゃんの力だと思うよ。」



『いいこと言いますね〜』






江口さんと話していると、始まるからと皆が一気に静かになった。


そして、テスト・本番を録り終えると、夜遅くなったので一斉にブースから人がいなくなっていった。





『今日はありがとうございました』





残っていた方に声を掛けてみる。


確か…浅沼さんだったはず。





「お疲れ様です。ほぼ初めての声優だったんだよね？

お上手でした！」


『ほんとですか？ありがとうございます！』


「そういえば、江口くんと仲良いの？」


『お会いしたことがあったので話しやすくて…』


「そうなんだ〜

噂をすれば…江口くーん」





浅沼さんは、江口さんを呼んだ。





「お疲れ様です」


「おつかれ！江口くん、俺やる事あるから小南さんを送ってあげてね」


「あ、わかりました」





送って頂く事になりました。

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