運命 参拾弐 ページ34
試合が終わってすぐ医務室に運ばれた詩人
モニター室で試合を観戦していた人たちは大慌てだ
医「A、しっかり！！寝ちゃ駄目よｯ！！！」
医師の叫びを叶わず詩人は意識を落とした
青白くなっていく肌、冷たくなる身体
それが一体何を表すのか
弱くも今はまだある脈
いつ目を覚ますのかも分からない
いつ居なくなってもおかしくはない
･
･
詩人が眠ってから約２ヶ月
脈は保っているもののまだ起きる気配はなかった
囚「A…
なんでいつもこうなるんだｯ？」
眠っている詩人の横に座り手を握る「囚人」
その顔は悲しみに染まっていた
囚「……君は俺がトレイシーを好きだと勘違いしてる
でもさ、アンドルーも言ってただろ？
俺は、Aのことが好きだ
本当は嬉しかった
こんな俺のことを好きと言ってくれることが
どんなに冷たくしても離れないでくれることが
結果君を傷つけることになったけど…
本当に君のことが好きなんだ
眠っている君にしかこうして話すことができない
ちゃんと向き合わないといけないのに
逃げることしかできない俺は意気地無しだ
……好きだ、A
誰よりも何よりも君が好きだ」
「囚人」はそれだけ言うと
一度手を強く握り部屋を出ていった
「…………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - さくらもちΩ~さん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3c825fe033 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちΩ~ - 完結おめでとうございます！ 面白かったです！ (2020年8月19日 15時) (レス) id: 1ac12a50f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年8月12日 20時
