運命 弐拾肆 ページ26
しばらくすると詩人の部屋に
医師が入ってきた
医「トレイシー、大きく息を吸って…そう
もう大丈夫よ」
機「ごめｯ、ごめん…ｯAｯ」
呼吸困難になる機械技師は何度も謝罪の言葉を並べる
詩人を求めるかのように詩人の名を呼び震える
医「アンドルーさんもありがとう
トレイシーは私が見るから2人は部屋に戻って」
医師の指示に従い墓守は「囚人」の手を引き部屋を出る
囚「なにが正解なのか……分からない」
俯き弱々しく話す「囚人」を墓守は強く強く抱きしめた
墓「ルカ、ちゃんと向き合おう…
今は無理かもしれないが絶対にAと向き合うんだ
その時は自分の想いをAに伝えよう」
囚「…………ああ」
傭「なあAどうしたんだよ…
最近のお前少し可笑しいぞ？」
中庭のベンチに膝を抱えて座り込む詩人の隣に腰掛け
詩人に問いかける傭兵
「……可笑しいのはいつものことでしょ」
話はするが顔を一向にあげようとしない
傭「あれは嫌これは嫌
でもこれは欲しい、あれも欲しいってお前さ
欲張りすぎじゃないか？」
「どういうこと……」
傭「そのまんまだよ
ルカがトレイシーといるのは嫌
トレイシーとの時間が減るのは嫌
でも、
ルカが欲しい、イソップも欲しい
何でもかんでも上手くいくと思うなよ」
詩人は勢いよく顔を上げ傭兵を殴ろうと手を上げる
しかし、その手は傭兵によって掴まれてしまった
傭「はｯブサイクな顔してやんの！」
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ユキ(プロフ) - さくらもちΩ~さん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！ (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3c825fe033 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちΩ~ - 完結おめでとうございます！ 面白かったです！ (2020年8月19日 15時) (レス) id: 1ac12a50f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野生の王者 | 作成日時：2020年8月12日 20時
