エゴイストな彼 FINAL Ryosuke.Y

File.5 ページ24

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A「今日から受付に配属になりました。鈴谷Aです。」


ああ、この可愛い子。仕事できないんだろうなあ。

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こういう子のギャップってふつう、見た目は可愛いけど、仕事はあら意外。


バリバリに働く使える子ってイメージじゃない。ふつうはね。


寿退職された以前まで一緒に受付を担当していた人の次に来たのがこの子だから少し反応が遅れた。


見た目はふわふわした可愛らしい子。

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この受付で後輩ができたことは嬉しいし、しかも顔も可愛いのだからよかった。


よかったけど。


A「吉良さんの爪ってどこでやってもらってるですか？」


八重子「え？セルフだけど。」

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A「え〜！？それセルフ？！すごい！私自分でやったらすごいことになっちゃうんですよ〜。」


不器用な私可愛いとか思ってんじゃないでしょうね。


ってか、そろそろ内線の番号くらい覚えてよね。


どんだけ仕事できないんだよこの小娘は。

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加えて外面がバカみたいに良い。


有岡さんかっこいい〜と騒いだと思えば、


特徴的な髪型の伊野尾さんにキノコとあだ名をつけるし、


女子人気ナンバーワン且つエリートと有名な山田さんには威嚇的な態度をとるAは要領も良かった。

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A「はい、あちらにおかけしてお待ちください。」


ロビーの黒革のソファーを手で指したAがはあ、とため息をついた。


A「見ました？今の人。絶対カツラ浮いてたって。話全然頭に入ってこなかったんですけど。」


八重子「...仕事して。」

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