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車に揺られほんの数分
静かな空気感の中、寂雷さんが口を開いた
「元気でしたか?」
「、まぁそれなりには、
急に "送っていく" とか、何の用ですか?」
冷たい声で私はそう問いかけた
「そう、だね、
"あの日のこと"を誤りたくてね、」
「、ッ、」
" あの日のこと "
思い出したくもない
最悪だった苦しかった辛かった
あの日のこと
「あのときは本当に、_____」
「辞めてもらっても、いいですか
思い出したくないので、」
「、それはすまないね、」
静かな空気
車に乗ること数十分
外は闇に包まれていた
「ここまでで大丈夫です、ありがとうございます」
「気を付けて帰ってくださいね」
その寂雷さんの優しい声掛けに浅くお辞儀をした
「、っはぁ、何かすごい疲れた、」
帰ってきたことに安心したのかどっと疲れが溜まる
「早く部屋入ろ_____、」
そうしてふと、郵便受けを見る
「、ん、なにこれ」
そこには一通の封筒が入っていた
その封筒をよく見ると
「___中王区、ボソッ、」
中王区のマークが刻まれていた
中王区との関わりはそうない
昔、少し行ったことがあるだけだった
「(、私、なにかやらかした、?)」
封筒を手に私は部屋に入り、早速開けてみることにした
中に入っていた手紙にはこう書かれていた
_________________________________
霜月 A 様
△月○日、午前10時頃までに中王区にいらしてください .
お伝えしたいことがあります
内閣総理大臣・言の葉党 党首 東方天 乙統女
_________________________________
「……」
やはり私はなにかやらかしたのだろうか、
東方天 乙統女様の名前が書いてあるなんて…、
すごい不安を抱えながら私は中王区に行くことになるだろう
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作者名:ヒスイ。 | 作成日時:2024年2月1日 21時