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"、おや、これは、"
「、久しぶり、ですね
寂雷さん」
彼の名前を呟くと
「久しぶりだね、Aさん」
優しい声で私の名前を呼んだ
その声はどこか懐かしくてでもどこか悲しさもあるような気がした
「え、知り合い、ですか?」
「えぇ、まぁ、そんなところかと、」
先ほどまで焦っていた観音坂さんが私に問いかけた
「古い顔馴染み、と言ったところだね」
そう寂雷さんは微笑み、口を挟んだ
「とりあえず、ご飯、食べませんか…?」
その観音坂さんの言葉につられ席に着いた
4人でご飯を食べるという不思議な光景
目の前にはとても美味しそうな料理
「、頂きます、」
そう言い料理を口に運ぶ
「っ、美味しいっ、!
なにこれ、お店の料理みたい、」
「ほ、本当ですか、!?」
ジャケットを着ていない伊弉冉さんが怯えながら私に話しかけた
「はいっ、とても美味しいです!」
私は少し微笑んで答えた
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「今日はありがとうございました」
「いえ、こちらこそ、社員証ありがとうございました、っ、」
伊弉冉さんの料理を食べ終わって現在8時半過ぎ
観音坂さんと会話をしていた
「それじゃあ今日はもう遅いので帰りますね」
「あ、はいっ、また来てくださいっ、!」
「あ、そうだ、観音坂さん」
「はい、?」
「連絡先交換しませんか?」
「え、っ、なんで、」
「観音坂さんとは気が合う感じがするんです」
「あ、俺で良ければ、」
「ありがとうございますっ、!」
そう言って観音坂さんと連絡先を交換した
「ではそろそろ帰りますね」
「はい、また、是非来てくださいっ、」
「、はいっ!」
観音坂さんとの会話を終えて帰ろうと足を動かす
「それなら送ってきいきますよ」
すると寂雷さんが私に話しかける
「、いえ、大丈夫ですよ」
寂雷さんに送ってもらうとか気まず過ぎる
「ですが、貴方の家はここから遠いのでは?」
「ッ、、!」
そうだ、寂雷さん、私の家知ってるんだった、
昔から何も変わってない
全部寂雷さんにはお見通しだ
「、ならお言葉に甘えて、っ、」
結局私が折れて送ってもらうことになった
「気を付けて帰ってくださいね、」
「はい、観音坂さんも元気で」
そう言い観音坂さんを見る
彼の後ろには怯えている伊弉冉さんの姿
「、伊弉冉さんもまたっ、」
微笑み彼に小さく手を降って寂雷さんの車に乗った
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作者名:ヒスイ。 | 作成日時:2024年2月1日 21時