嘘偽りの＿＿＿＿＿. (ページ14)

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観音坂独歩side

終電ギリギリまで仕事をして帰る毎日

でも今日は久々に定時で帰ることができた

「(こんな日いつぶりだ、！？

　家に帰ったらゆっくり休もう、！)」

そう思いながら駅を降りるところだった

その時に気づいた

「(…、あれ、っ、社員証がない、！)」

いつも首にかけていた社員証がなかった

「どっかで落とした、!?」

こんなことしていても仕方がないと思い、とりあえず探そうとした

「(どこだ、？社員証、

無くしたなんて言ったら課長になんて言われるか、！！)」

そんなことを考えながら探していた

すると社員証らしいものが落ちていた

「(、あれか、っ？)」

戸惑いながらも近づくと1人の女性が社員証の近くでかがんだ

もしかしたら自分のかもしれないという思いで飛びつく

「あ、その社員証俺のですっ、！」

そう声をかけ、かがんで前を向くと目の前に女性の顔が目の前にあった

「(、っ近＿＿＿＿＿＿＿＿)」

「っ、うわ、すみませんっ、！」

俺は焦ってその場から一歩後ろに下がった

「社員証ありがとうございますっ、すみません、すみません、っ」

「と、とりあえず駅降りましょう、」

女性は優しい声でそう言ってくれた

その時俺は少し胸が高鳴った＿＿＿＿＿．

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