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「次に2つ目です」
そう言い乙統女様は口を開く
「飴村乱数にこう伝えてください
"明日中王区に来い"と」
「、ッ、」
乱数の名前を聞いて少し動揺した
「、なぜ私が、?」
「良いじゃないか
"知り合い"なのだろう?」
「、!」
やはり無花果様は痛いところをついてくる
知り合いと言っても連絡はここ数年取ってないし道ですれ違うことも、話すことすらない
「…わかり、ました」
ここで言い返せばなにをされるかわからない
「ありがとうございます
話は以上です」
乙統女様はそう言い、後ろを向いた
私はお辞儀をしてその場を後にした
「(はぁぁぁァァ、中王区怖〜、)」
謎の開放感が凄く力が抜ける
すると
"…A、さん?"
「へ、っ、?」
後ろから私の名前が聞こえた
振り返るとそこには
「お久しぶりですっ、!」
あの人と同じ白い髪、紅い目をした子が立っていた
「、っ、合歓、ちゃんっ、!」
" 合歓ちゃん "
昔よく絡んでいた子で人懐っこくて可愛くて誰にでも優しくて自分の妹みたいな存在だった子
今は行政監察局副局長として中王区に居るらしい
「久しぶりだねっ、元気してた?」
「はいっ元気です!
Aさんはどうしてここに、?」
「ん〜ちょっと、色々、ねっ?」
私は苦笑いして合歓ちゃんの方を見た
「、そうですか… Aさんも元気そうで良かったですっ、!
お仕事頑張ってくださいっ」
その合歓ちゃんの一言で嬉しくなった
「、うん!ありがと!」
私はそう軽く返した
今は10時15分過ぎ
まだ昼まで時間あるな、
私はそう思い、シブヤにある乱数の事務所に行くことにした
「(無花果様が言うにはここのはず、)」
私がたどり着いた場所はなんというかカラフルで少し乱数の懐かしい感じがした
そして私は勇気を振り絞り、事務所のチャイムを鳴らした
ピンポーンッ、
"はいはーい!今出るよ〜♪"
ッ、ガチャ、
「、ッ、久しぶりっ、
乱数」
「…うん!久しぶりだねっ☆
どうせだし上がって!お茶だすよっ」
この感じが凄く久しぶりで懐かしかった
「、あ、ありがとう、」
__________
「急にどうしたの?」
「、ぇ、っ、」
「だって何か無い限り絶対ここに来ないでしょ?」
私はゆっくり口を開いた
「、今日、中王区に行ったの
それで、明日乱数に中王区に来てほしいって、乙統女様に言われて、…」
「…分かったっ!行くよっ」
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文字数の関係で変なとこで切ります!
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作者名:ヒスイ。 | 作成日時:2024年2月1日 21時