息子とふたりきり ページ10
パパが一人で息子を見るお話
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Aが産休明け初の生放送で、奇跡的に俺は休みだった。今まで俺一人で息子の面倒を見たことがないからとても心配された。
『本当に大丈夫？行っていいの？』
「大丈夫大丈夫！パパだよ俺。俺だって親なんだからちゃんとしないとダメ」
『おお…パイセンがとてもパパっぽい』
息子はどっちがママでパパなのか、ちゃんと理解してるし、宏太朗を見てもキャッキャと喜ぶし大丈夫だろう。そう思っていた。
『じゃあママ行ってくるね、いい子に待っててね』
「ママに行ってらっしゃいしような〜」
『息子、行ってきます〜』
抱っこしながら息子の手を振ってあげて、扉が閉まるのを見届けた。ちょっとポカンとしていて、少しづつ表情が歪んできた。
「お…泣くか…？」
よしよし、と揺らしてあげたけどダメだった。
ふえぇ…のあとギャン泣き。
「ええ〜ちょっと待ってめちゃくちゃ泣いてる…泣かないで〜パパも寂しいんだよ〜」
『大丈夫ですか！？泣き声聞こえたけど！』
「戻ってきた！ダメじゃん戻ってきたら！」
『はっ…しまった、ごめんね息子、行ってきます！』
Aが戻ってきて一瞬泣き止んだけど無理だった。とにかく泣きやまない。リビングに戻ってきて、以前Aが出てた番組を再生した。
「ほら、ママだよ。見てみ、可愛いね〜」
やっと泣き止んで、Aが映る画面を指さした。やっぱりちゃんと分かるんだなあ。
再生しつつ、『テレビの画面ばっかり見せるの良くないから程々にしといてください』っていうAの言葉を思い出して、申し訳ないけどテレビを消した。
一瞬ぐずったけど、おもちゃを鳴らしたら機嫌が直った。息子と二人きりの時間なんて初めてに近いしドキドキする。Aの存在が大きいことを痛感した。
「あ、そろそろ昼か。ご飯食べよう」
ご飯はAが用意してくれてた離乳食がある。それを出してあげて食べさせた。
いただきますをしたら、ちゃんと手を叩いていた。息子にばかり食べさせてたら自分が食べる暇も無い。
離乳食が相当美味しいのか、早く早くと言いたそうにAに似た大きな目がこっちを向いている。
ご飯を食べて、そういえばもうすぐ昼寝の時間だと思ってベッドを整えてたらもう寝てた。
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にこ(プロフ) - 貴方が書く江口さんが一番好きです！！何回も繰り返し読んでます。これからも応援してます！！ (2020年6月30日 23時) (
レス) id: 0e561a1b81 (このIDを非表示/違反報告)
west - 続編ありがとうございます！江口さん可愛い、、 (2020年6月4日 20時) (レス) id: df52d3e3aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2020年6月4日 1時
