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8 初めまして ページ9

「合言葉なんていらないわよ!」

「え〜僕はいいと思うけど・・・」

「ったく!もし変化されて誰が誰だか分かんなくなったらどーすんだよ!」

「確かにいいね」

色人が笑いながらそういう。

「・・・・・・しょうがないわねー!」

皆、色人の笑顔には勝てないようだ。

「じゃあ・・・約束」

「え?」

「俺らは・・・ずっとこのまま仲良し、忘れないで」

「・・・うん」

「もちろんよ!」

「あったりめーよぅ!」

「忘れるわけがないじゃないか」

五人の絆が今、忘れないものとなる瞬間だった。

ーーーーーーーー
それから次の日だった。
だいちが変な事を言い出すのは。

「皆・・・名前を変えよう」

「・・・名前?」

「もちろん、仲間だけで呼び合う名前だ!」

「あたりまえよ!」

「俺らの名前を漢字にしたら・・・こうだけど」

そう言いながら、色人は土に木の棒で書く

土谷大地。水野清。比熱炎。颪風華。色人。

するとだいちが不満そうな顔をする。

「色人は苗字がない、だめだ!お前は今日から向日葵色人だ!」

ビシッと色人に指を差しながらそう言った。
色人は驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になった。

「うん・・・うん・・・」

だが、すぐに泣きながら笑った。

「何泣いてるんだよ。男だろ?向日葵色人」

「ふふっ・・・宜しくね・・・向日葵色人・・・」

「アンタの名前は向日葵色人なんだから泣かないでよ!」

「ほら、笑ってよ・・・向日葵色人君」

皆が色人の新たな名前を呼ぶ。

「初めまして・・・俺はッ・・・向日葵色人です!」

向日葵の様な笑顔だが、泣いた後だから泣き笑いだ。
だけど、皆そっちの笑顔も好きだよ、と「向日葵色人」を向日葵葉に新たに迎えたのだった。

9 事件と色人の存在→←7 グループ名



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作者名:シュヴィ | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年5月16日 10時

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