4 新たな子は人間 ページ5
「ふぅ・・・」
四人の子供達は息を切らしていたが銀也は普通にため息を零すだけだった。
「そうだ!先生ねー新しい子連れてきたんやぁー」
「でも・・・ここは水族、地族、火族、風族・・・の四人のはず・・・」
「・・・人間さ」
「人間?!」
人間、それは族達が進化する前の能力を一ミリたりとも持たない人の事・・・
「いたんだ・・・」
ポツリとすいが言う。
それに続いてだいちが言う。
「どんな子だよ!」
「この子やぁ」
すると、Tシャツに短パン・・・だが体中に傷だらけな子が木から現れた。
「・・・俺は――色人!よろしくだぜ!」
ふわりとなびく金色の髪に透き通るような碧い眼。
人間ではあまり見かけない姿の子だ。
「色人・・・」
だいちが呼ぶ
「なんだ?」
「あ、えっと・・・俺の名前はツチノだいち!」
「ツチノだいち・・・あぁっ!宜しくな!だいち」
向日葵の様な笑顔で返される。
だいちはその眩しすぎる笑顔にどう接したらいいか分からず黙り込んでしまった。
「え・・・と・・・うん!」
だが、その笑顔を見ていると何故かつられて笑顔でだいちも笑った。
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作者名:シュヴィ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年5月16日 10時