15 向日葵からの手紙 ページ16
四人は手紙をすぐに読んだ。
手紙と言うか、ノートの片方のページを切り取ったような紙切れだが、彼らには大切に受け取った。
手紙を読み終えた後、また四人は泣いた。
滝のように涙を流しながら。
『だいちへ
だいちはいつも、さいしょになにかをていあんしてくれたね。
いつもなんでもさいしょで、おれにはなしかけてくれたときもさいしょだったし、おれのみょうじもぜんぶ、ぜんぶだいちからだった。
そんなあかるくてげんきすぎるだいちがだいすきだよ。
おれは、もっとみんなといっしょにいたい、だからだいちにまけないくらいあかるくなるからさ、まっててくれ。
だいち、だいすきです』
「うわぁぁぁぁぁぁっ!お前だって、すごく明るかったくせに!…バカやろうぉぉぉっ!」
『すいへ
すいはだいちとよくけんかしているねそのすがたかっこいいとおもってた。
そのかっこいいとこ、そんけいします。
そんな、みんなにまけないくらいつよくてかっこいいすいがだいすきだよ。
おれは、もっとみんなといっしょにいたい、だからすいにまけないくらいにかっこよくなるからさ、まっててくれよな。
すい、だいすきです。』
「なによぉ…あんただって…十分かっこよかったわよぉぉぉっ」
『ほむらへ
ほむらは、いつもすいとだいちがけんかしているのをとめようとしていたね。
そうやってなかまおもいなところすごくいいとおもってたよ。
そんななかまおもいで、おだやかなほむらがだいすきだよ。
おれは、もっとみんなといっしょにいたい、だから、ほむらにまけないくらいなかまおもいになってやるから、まってろよ。
ほむら、だいすきです』
「色人…だって…喧嘩止めようとしてた…ううん、止めてくれていたじゃんかよぉぉっ!」
『ふうかへ
ふうかは、なにごともれいせいにはんだんしていたよね、まはりようもふうかがかんがえてくれたあのなまえすごくすてきだとおもったよ。
あとね、がんばりやさんでときどきわらったりするかお、かわいかったよ。
そんなれいせいだけど、えがおがかわいいふうかがだいすきだよ。
おれは、もっと、みんなといっしょにいたい、だから、ふうかにまけないくらいがんばりやさんになるてみせるから、まっててね。
きっと、ふうかのだいすきはおよめさんにしたいっていうだいすきです』
「色人……ふうかも大好きだよぉぉぉっ…いなくならないでよぅっ…」
「きっと、向日葵桜はずっと繋がっているよね」
そう色人が笑顔で呟いたのを皆は知らない。
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作者名:シュヴィ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年5月16日 10時