11 双子は何族? ページ12
銀也は必ず連れて帰るから、と言い探しに行ってしまった。
いったん皆は木ノ葉里に帰り、だいち、すい、ほむら、ふうかは泣いていた。
オリヒメとヒコボシはそれを見守るしか出来なかった。
「うぁぁっ、早く帰ってこいよぅ・・・!」
「帰ってこなきゃ許さないよぉぉぉぉっ!」
「なんで・・・僕じゃなくて・・・色人なんだよぉ・・・」
「帰って・・・来なきゃ・・・向日葵桜じゃない・・・ふぇぇぇ」
「「・・・」」
すると、斬り株に座っていただいちが立ち上がり、大きな声で言った。
「俺らだけで探しに行くぞ!」
涙声だが、皆は気にせずだいちを見つめた。
すいは呆れたように涙声で言った。
「馬鹿じゃ・・・ないの・・・?四つの族はもう探したけど・・・居なかったぁって・・・」
すいはまた涙を流す。
「先生・・・約束・・・破らない・・・よぉ・・・」
大粒の涙を流しながら必死にそうふうかは言う。
「そうだよ・・・それに、何も知らない治天達を連れて行けないよ・・・」
すると、何かに気づいたようにだいちが双子に近づく。
「お前ら・・・なんで苗字が漢字なんだ・・・?」
すると、一瞬黙り込んだ双子。
だが、姉の方のオリヒメが口を開く。
「私達・・・」
「やめなよ・・・お姉ちゃん!」
「しょうが・・・ない・・・わ」
そしてまた口を開く。
「私達も『族』の一つです」
「な、なんのだよ・・・」
驚きながらだいちは問う。
「主に治癒を得意とする・・・治天族というごくわずかの族です」
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作者名:シュヴィ | 作者ホームページ:
作成日時:2015年5月16日 10時