私に構うな、バカ！[其ノ二] (ページ2)

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41話ページ2

業side

部屋に誰かが入ってきた気配を感じて起きる

するとAさん達が部屋から出ていくところが見えた

そして机を見ると置き手紙が

《これを見てるのが赤羽さんということを信じているよ

そしてこれを今赤羽くんが見ているということは今は夜中だ

今から残りの3人を起こさずにここに来て欲しい》

そう書かれ地図にはばつ印

ここに行けばいいのかな...

そうえばここって...婆ちゃんのパリの家だった気が...

外に出て見ると

赤くて大きい月が目を引く

こんな事してる場合じゃない...

俺は急いで指定場所に向かった

着くとそこは...

花畑

｢綺麗...｣

暫く庭を歩いてみる

｢あ、ここ婆ちゃんと俺で作った花壇だ｣

婆ちゃんは花が好きだった

まぁその婆ちゃんは数年前に亡くなったけど...

一体誰が手入れを...

暫く歩くと地下に繋がる道

ここが婆ちゃんの家の入口

その階段を降りて玄関を開くと

音楽がなる

ひとつの部屋に足を運ぶ度その音楽は大きくなり

その扉を開けると...

『兄の存在を知らない弟...赤羽業はどんな気持ちなんでしょうね』

透｢なんとも思ってませんよ

僕のことなんて｣

え？どうゆう事？

俺に兄なんて居ないし

いたとしてなんでマフィアの事を...

震える唇を開け問いた

業｢...ねぇこれどうゆう事なの？

その人が俺の兄って...｣

Aちゃんは怪しげに口角を上げ

俺の兄と言う人は困ったように眉間に皺を寄せる

透｢業...｣

その人はよく俺に似ていた...

『ふふっ...さぁ透さん？話す事は？』

しばらくの沈黙が続き

その人は口を開け声を発した

透｢久しぶりだな...業、お前が物事着く前に

家出した屑の兄だ｣

...そうなんだ...

これから話し始める俺の兄の過去

透side

これから業に俺の過去を話すんだ

｢家出をした理由は俺に宿る異能のせいだ

そのせいで親をお前を傷つけるのが怖かった｣

そうあの時俺は怖かったから逃げ出したんだ

傷つける...なん建前だ

本当は気持ち悪がられるのが怖かったんだ

異能について調べたらマフィアがでてきた

だから俺はそこに向かった

その時にAさんに拾われたんだ

『大丈夫？』

幼いAさんはとても可愛らしく幼かった

そしてその差し出された掌は暖かった