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勢いよくなだれ込み彼をキッと睨みつける


『何してるんですか!
今日はいつも以上に人が多いんですよ!
なんで来ちゃうんですか!
バレたらどうするつもりですか?
ていうか仕事は?
撮影とがあるんじゃないんですか!?
抜け出してませんよね!?』

「ちょ、そんなに一度に聞かないでよ」



怒っている私を他所にニコニコと笑い
挙句の果てには私を抱きしめてくる彼



『ちょ、ここ職場なのでぇ!』

「ふふふ、Aだ」



抵抗してみてもご機嫌な彼
すん、と回していた腕を離すと
今度は私の手を両手で包み込む



「なんか、夢みたいでさ。怖くなって確かめに来た」

『?何をですか?』

「Aと付き合ってること」

『!?』

「なんでそんなに驚いた顔するの?」

『私たち付き合ってるんですか?』

「え?違うの?」

『藤ヶ谷さんがアイドルだから、付
き合うのは無理だと思ってました…』

「無理では無いよ。
でも世間に言えるような事じゃないし、
俺の職業柄Aに辛い思いも大変な思いもさせると思う。
それでも良ければ…」

『嬉しい』

『幸せです』

「…」

「フッ…お前最高」



''運命''からはもう逃げない

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作者名:ゆき | 作成日時:2023年6月18日 18時

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